対象等
中学、高校
目的
ペーパークロマトグラフィーによって、サインペンの色素が分離することを確認する
準備
ロ紙、はさみ、サインペン(黒と数色)、シャーレ、水
実験場所
化学実験室
方法
@ 配布されたロ紙の片面にクラスと番号、名前を記入し、はさみで右図(図は省略)のような切れ目を2cmほど入れ、軽く下に折り曲げる。
A シャーレに3分の1ほど水を入れる。
B ここまで準備ができたら、教卓上から色の異なるサインペンを2本持って行き、右図を参考にして、濾紙の折れ目の線に沿って、間隔をあけて、2種類の色の点を打つ。
C この濾紙をシャーレの縁に乗せ、折り曲げた下端が水に触れるようにする。
D しばらくすると水が点に達し、色素の分離が始まる。
E 5〜10分待って色素が分離したら、何色の色素が観察できたかを記録する。
F 水が濾紙の3分の2ぐらいまで達したら、これを窓際に並べ自然乾燥させる。
G 後日、十分に乾燥させた濾紙を、この用紙に貼って提出する。
実験場の注意点
・ この実験は困難校で行ったものです。混合物の分離という分野の中の実験の一つです。教科書にも出ています。
・ 困難校で行う場合は、サインペンでいたずら書きをしないように気をつけます
・ ろ紙を水につけっぱなしにしておくと、色素の分離がうまく観察できません。また全体が重くなって、シャーレの中に落ち込んでしまう場合があります。
・油性サインペンではうまくいきません
結果
・ 黒のサインペンの色が数色から成り立っていることが分かります
考察、応用
実験後葉緑素の分離等に使われているという話しをしています
生徒さんへ
・ 単一のサインペンのいろが、実はいろいろな色で作られていることを確認してください
・ またそのような色が簡単な実験で分離できることを知ってください
・ 分離できる理由について考えてみてください