液体窒素

対象等

中学、高校

目的

・  液体窒素の中にいろいろな物質を入れて、低温下での物質の状態を調べる

準備

液体窒素、500ml ビーカー、スポイト、花、缶入り酸素、缶入り二酸化炭素、ゴム風船、テニスボール、バナナ、釘、板

実験場所

化学実験室

方法

@ 液体窒素をデュワー瓶からビーカーに移し替え、空気中での液体窒素の様子を観察し記録する。

A @の観察結果がなぜ起きるのかを推定する。

B ビーカーからスポイトで液体窒素を3(ml)ほど取り、机の上に垂らしてみる。どのような現象が起きたか記録する。

C Bのような現象がなぜ起きたのかを推定する。

D 液体窒素の中に花を入れ、その変化を観察する。

E 花を取り出し、手袋をした手でつかみ、変化を観察する。

F 液体窒素の中に試験管を入れ、この中に気体の酸素を注入し、変化を観察する。

G 窒素と酸素を比較したとき、沸点はどちらが高いか。Fの結果から推定しなさい。

H 液体窒素の中に試験管を入れ、この中に気体の二酸化炭素を注入し、変化を観察する。

I 試験管の中に出来上がった固体の名称を書きなさい。

J 液体窒素の中に空気で膨らませた風船を入れたときどうなるか、変化を観察する。

K なぜJのような現象が起きるのかを推定しなさい。

L 液体窒素の中にバナナを5分ほど入れておく。このバナナを持って、釘を打ってみる。結果を書きなさい。

M 液体窒素の中に軟式のテニスボールをしばらく入れてから、これを落下させる。結果を書きなさい。

実験場の注意点

・ デュワー瓶に入れても、液体窒素はどんどん蒸発してなくなっていきますので、実験直前に持ってきてもらう必要があります

・ 

結果

B 机上では、机がひじょうに熱いため、液体窒素と机の間に蒸発した窒素の膜が出来て、油のように液体窒素が小さく丸まって飛び散ります

FH 酸素は液体に、二酸化炭素はドライアイスになります

J 空気が冷やされ体積が小さくなるので、風船は小さくなります。取り出すと元に戻ります

M 瀬戸物のように砕け散るので注意が必要です

考察、応用

・ いろいろな物質の融点、沸点の違いについて

・ 温度による気体の体積変化について

生徒さんへ

・ 演示が主になる実験が多いです

・ 固体、液体、気体の違いと温度の関係について考えてください

・ 温度による気体の体積の変化について考えてください

・ ここの物質の沸点や融点について調べていると良いと思います 



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