硝酸と銅の反応

対象等

高校

目的

・ 濃硝酸と希硝酸が銅と反応するときは、それぞれ全く別の反応を示すことを確認する

準備

試験管、試験管立て、ピペット、銅片、蒸留水、濃硝酸

実験場所

化学実験室、教室

方法

(1) 試験管に一辺5mmくらいの銅片を入れ、これに1〜2(mL)の濃硝酸をピペットで加えます。

(2) 反応は徐々に激しくなり、溶液は緑色に、発生する気体の色は茶褐色に見えます。

(3) 気体の色と溶液の色を確認し、試験の外に気体があふれ出る直前に蒸留水を加え、溶液の色の変化を確かめます。

実験場の注意点

・ 濃硝酸との反応で発生する気体は有毒ですので注意が必要です

・ 教室で行う場合は、銅片の大きさや硝酸の量に注意が必要です

結果

・ 濃硝酸との反応では、溶液は緑色、気体は茶褐色ですが、水を入れると溶液は銅イオンの薄い青に変化し、発生する気体の色も無色となります

考察、応用

・  溶液は硝酸銅となり、銅イオンによって青くなることが分かりました。では何故濃硫酸が緑になるのかを調べてみると、二酸化窒素が水に溶けるため緑になるというこようなことが分かりました。

 このことから二酸化窒素は水に溶けやすい、ということも説明しています

生徒さんへ

・ 硝酸の激しい反応を観察し色の変化を覚えてください。受験校では反応式も必要だと思います



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