葉緑体の観察

対象等

中学、高校

目的
・ 藻類を観察する

・ 葉緑体の形と動きを観察する

準備

顕微鏡、スライドガラス、カバーガラス、ピンセット、スポイト

使用材料

オオカナダモ、藻類、水中微生物

実験場所

生物実験室

方法

@ 教卓上のオオカナダモの葉を1枚ピンセットでちぎり取り、スライドガラス上に乗せる。これに水を1滴落とし、気泡が入らないように静かにカバーガラスをかける。

A 顕微鏡で観察し、見やすい細胞1個を自分で決めてスケッチする。

B 細胞内の葉緑体の形を確認してから、これが細胞の中を移動する様子を観察する。細胞のスケッチにどの辺の葉緑体が、どの方向へ移動したか矢印で記入する。

C 水中の藻類を取り出し(細い糸のように見えます)これを観察し、スケッチする。

D 時間が余ったら、教卓上にある水(なるべくゴミみたいなものと一緒に)を一滴スライドガラスに垂らし、カバーガラスをかけて水中の微生物を観察しスケッチする。

※ 顕微鏡のスケッチで濃淡をあらわすときは、点であらわします。挑戦してみてください。

※ 微生物の動きが速いので、なかなかスケッチできないかもしれません。素早く見て、記憶を頼りに書いても構いません。

実験場の注意点

・ 1枚だけでなく何枚も持っていく生徒がいます

・ カバーガラスのかけ方を教えておかないと気泡が入ります

・ カバーガラスを破損する生徒が多いです

・ カバーガラスの破損で気を付けないといけないのは、破片で指等を傷つけることです

・ 気泡を対象物と間違えてスケッチする生徒がいます

・ どれが細胞で、どれが葉緑体なのか、ある程度見分ける方法を教えておく必要があります

結果

・ 専門家でないので理由は不明ですが、オオカナダモの葉緑体の移動は、よく動く場合と静止している場合があります。気温や光の関係かなと想像しています

考察、応用

・ 移動している様子は、肉眼ではっきりわかります

生徒さんへ

・ 水は1滴で十分です。かけすぎるとカバーガラスをかけた時、水が周囲ににじみ出てしまいます

・ 上にも書きましたが、気泡と葉緑体を間違えることがあります

・ 細胞全体を見たとき、その中に小さな緑色の粒粒があります。これが葉緑体です

・ スケッチはなるべく点を使って書くように努力しましょう

・ なぜ葉緑体が動くのか、自分なりに考えてみるとよいと思います



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