対象等
中学、高校
目的
・ トウモロコシの粒の色が遺伝の法則により、およそ3:1となっていることを確かめる
準備
サランラップ、サインペン、セロテープ、電卓
使用材料
粒の色が3:1に分かれていると思われるトウモロコシ
実験場所
生物実験室
方法
@ 教卓上から、二種類のサインペンと、分割され、ラップに包まれたトウモロコシを、各自1個もっていく。
A ラップ全体が動かないことを確認する。ずれるようならセロテープ等で固定する。
B 最初にいちばん端にある黄色の粒の所に、サインペンで×印をつける。その後、残りの黄色の粒すべてに同じ色のサインペンで点をつけていく。
注1:包丁等で切れてしまった粒は印をつけない
C すべての黄色の粒に点を打ったら、×印の粒から順に数を数え、結果の表に記入する。
D 続いて白色の粒に別のサインペンで印を付ける。これも黄色と同様に、最初の点に×印をつける。
注2:黄色か白色かはっきりしないものも、とりあえずどちらかに入れる
E 白色の粒の点の数を数え、結果の表に記入し、同じ班の個数を合計する。
F 班の合計を結果の表と黒板の表に記入し、クラス全体の粒の数を求める。
G 黄色の粒の数を白の粒の数で割り算し、小数第2位を四捨五入し、黄色と白色の粒の比を求める。
(黄色) ÷ (白色) = ○.○○
実験場の注意点
・ 最近黄色と白の粒が混じったトウモロコシを見かけることが少なくなりました。この実験を行う場合は、あらかじめそれらのトウモロコシがスーパー等で入手可能かどうかを確かめておく必要があります
・ トウモロコシの数が多ければ多いほど、統計的に3:1に近くなります
・ 数える数が多いと、困難校では途中で数が分からなくなってしまう生徒がいます
・ 直接粒に印をつける方法もあると思いますが、実験後茹でて食べることを想定しています
・ トウモロコシは先にゆでて、実験後食べる場合と、実験後に生徒にビーカー等でゆでさせて食べる場合があります
結果
・ 個々の結果を黒板に書き出して合計をみていますが、だいたい3:1になります
考察、応用
・ 特にありません
生徒さんへ
・ 黄色か白かで迷っても、気にしないで数えていきます
・ 数字だけはなるべく正確に数えて下さい
・ 優性の法則等の遺伝の法則を実際に確かめる実験だという事を忘れないように