対象等
高校
目的
・ ニラのつぼみを使って減数分裂の過程を観察し、体細胞分裂との違いを比較検討する
準備
顕微鏡、スライドガラス、カバーガラス、酢酸オルセイン溶液,ろ紙,柄つき針 2本、ピンセット
使用材料
ニラのつぼみ
実験場所
生物実験室
方法
@ 先端の開いていない若いつぼみを選び、スライドガラスの中央におく。
取
A 先の細いピンセットや柄つき針を使って、つぼみの薄い皮を開き、その中に入っている白い花を取り出す。
B 取り出す花は先端付近や根元にある物ではなく、つぼみの根元から1/3ぐらいの位置にある長さが1.5(mm)ぐらいのものが最適である。
C この花をスライドガラス上に乗せ、柄付き針やピンセットを使って切り裂き、長さ0.5(mm)ぐらいの緑色の葯を3個ほど取り出し、残りは捨てる。
D さらに取り出した葯を柄付き針で元の形が見えなくなるまで柄付き針でほぐして丁寧につぶし、スライドガラス上に広げる。
E これに酢酸オルセインを1滴かけ、5分ほど放置する。この間にもう1枚別のプレパラートを作成する。
F カバーガラスをかけ、その上に濾紙を乗せ、親指でまんべんなく数回押しつぶし、余分な染色液を吸い取る。
G 100倍程度の低倍率で観察し、分裂している細胞が多く見られる部分を探す。
H 分裂している細胞を高倍率で観察し、それが第一分裂または第二分裂のどの期にあたるか、スケッチと共に記入する。
実験場の注意点
・ 特にないのですが、やはり分裂している細胞を見つけるのが難しいです
・ あらかじめどんなものを探しているのかという事を教えておく必要があると思います
結果
・ 見つけられない場合に備えて、教材用のプレパラートを準備しています
考察、応用
・ 特にありませんが、減数分裂そのものの説明が難しいなといつも感じます
生徒さんへ
・ 根気と緻密さ、手先の器用さが要求される実験です
・ あらかじめどんなものを見つけたらよいか調べておくと探しやすいと思います
・ カバーガラスを強く押すと割れてしまいます
・ 難しい実験なので、焦らず慎重に