対象等
高校
目的
・ 原始細胞のモデルとしてオパーリンが提唱したコアセルベートを、実際に生成させ、 観察してみる
準備
2% アラビアゴム水溶液(炭水化物)、2.5%ゼラチン水溶液(タンパク質)、50%グリセリン水溶液、試薬瓶に入れた0.1%塩酸(HCl)水溶液 10(ml)、メチレンブルー、試験管 5本、試験管立て、スポイト 1本、スライドガラス、カバーガラス、顕微鏡、濾紙
使用材料
生物は使用しません
実験場所
生物実験室
方法
@ アラビアゴム水溶液2(ml)が入っている試験管にゼラチン水溶液2(ml)(別の試験管で配布)を加える。
A @の溶液に試薬瓶に入った塩酸水溶液をスポイトでとり、1滴ずつ滴下しては、試験管を軽く振る。一瞬白濁するが、振るとすぐ透明に戻る。振っても透明にならず、白濁したままになるところまで、この操作を繰り返す。
注:HCL溶液を入れすぎると再び透明になってしまいコアセルベートは生成しない。
B Aの溶液に別の試験管に入ったグリセリン水溶液を加える。
C Bの溶液をスポイトで少量とり、スライドガラスに一滴垂らす。これにさらにメチレンブルーを一滴加える。
D カバーガラスをかけて、カバーガラスからはみ出した溶液を濾紙で吸い取り、顕微鏡で観察しスケッチを行う。
注:以上の行程は出来る限り素早く行う。ゆっくりやっているとコアセルベートがうまく生成しない。
実験場の注意点
・ 特にないと思います
結果
・ 私がやったときは、余りよい結果が得られませんでした
・ 2回以上実施した記憶がないので、苦労する割にうまくいかないのだと思います
・ あくまでコアセルベートのようなもの、という実験です
考察、応用
特にありませんが、うまくいくようなら地学の実験でも使えそうです
生徒さんへ
・ コアセルベートというのはどんな物質なのかを調べておく必要があります
・ 上に書いたように、操作を手早く行う必要があります
・ 動きがあるとか、きれいな色が付くといった、感動的な実験ではありません