対象等
中学校、高校
目的
・ 網膜には盲点があることを確かめ、その大きさや形を調べ、眼の構造や機能について考える
準備
測定用紙、セロテープ、先端に直径3(mm)の赤い丸印をつけた割り箸、定規
使用材料
生物は使用しません
実験場所
生物実験室
方法
1) 二人一組になり、測定用紙の中央の黒い点が目の高さになるように、壁に貼り付ける。
2) 測定する人Aは左目を手で覆い、壁から80(cm)離れて立つ。
3) 右目は眼を動かさないで常に黒い丸印を見つめる。
4) もう一人のBが割り箸を測定用紙の線に沿って、ゆっくり動かしていく。
5) 測定する人Aは、割り箸の先の赤い丸印が見えなくなったときBに合図をする。
6) Bは、合図をされた位置に×印をつける。
7) Aはそのまま割り箸を同じ方向に動かして、再び赤い丸印が見えたときに、同様に×印をつける。
8) 同じ作業を他の直線でも行い、すべてが終了したら×印をなめらかな線で結ぶ。
9) 以上の結果から、以下の手順に従って、盲点の直径を求め、測定用紙の結果の欄に記入する。
実験場の注意点
・ 特にないと思いますが、じっと見つめていると目が疲れるはずです
・ 最初に盲点の説明をしておく必要があります
・ 割りばしの点が見えなくなる場所という事を強調する必要があります
・ 比例や小数点の計算ができない生徒がいます
結果
計算方法
a:黒印から眼までの距離 → 80(cm)
b:眼球の平均直径 → 2(cm)
c:測定用紙の盲点の直径 → 測定用紙から定規で測る
d:眼球の盲点の直径 とすると
a:b=c:d より d=b×c÷a=2×c÷80
=0.○○○(cm) 小数第3位を四捨五入する
・ 計算が出来ないのが困りますが、盲点の形が分かるというところが面白い実験です
考察、応用
特にありません
生徒さんへ
・ 見えない部分があるという事に驚くと思います
・ 割りばしはゆっくり動かしてください
・ 測定する人は、割りばしを見るのではなく、中央の点を見続けます(割りばしを見ていると消えません)
・ 盲点の形や大きさを、パートナーの人と見比べてみてください
・ 動きがあるとか、きれいな色が付くといった、感動的な実験ではありません