自分の味覚を確かめる

対象等

中学、高校

目的

・ 人間の基本的な五つの味覚と、塩味の濃度について、自分の味覚が正しく働いているかどうかを判定する

準備

五つの基本味の確認

 1%だし汁、アロエスライス溶液、0.5%食塩水、2%砂糖水、1%レモン水

塩味の判別

 1%食塩水、0.5%食塩水、0.2%食塩水、0.05%食塩水、ミネラルウオーター、すすぎようミネラルウオーター、紙コップ 1個、キッチンペーパー 2枚、

使用材料

ミラクルフルーツ、レモンスライス

実験場所

化学実験室(口に含んだ水を流す場所が必要)

方法

1) 五つの基本味の確認

@ 班毎に、A〜Eと書かれた紙コップが入っているトレイを持っていく。

A 班員分のすすぎようミネラルウオーターと試飲用の紙コップ、キッチンペーパーを持っていく。

B 実験は個人個人で行う。A〜Eの中のどれか一つの紙コップを選んで、その溶液を少量自分の試飲用紙コップに入れる。

C この溶液を口に含み、五つの基本味のどれに該当するかを判定する。判定が終わったら、口の中の溶液は流しに捨て、すすぎようのミネラルウオーターで口をすすぐ。

D 試飲用紙コップの残りは流しに捨て、内部の溶液をペーパータオルで拭き取る。

E 新たな溶液を選び、同じことを繰り返し、味を判定する。A〜Eすべてについて行い、判定結果を記入する。

2) 塩味の判別

@ F〜Jと書かれた紙コップを持っていき、1)の実験と同じ操作を行い、FからJを塩味の濃い順に並べ、結果に記入する。

3) ミラクルフルーツ

@ レモンスライス1枚を口に入れ味を確かめる

A 配布されたミラクルフルーツを口の中、噛まずに歯で皮を剥いて、飴をなめるように舌の上で1〜2〜3分転がし、その後自分の試飲用カップに吐き出します。

B 先ほどのレモンスライスを再度口に入れ味わいます。どんな味がするか確かめる

実験場の注意点

・ 2012年に初めて行った実験ですが、味の違いをはっきりさせるために、ちょっと濃すぎる濃度だったかもしれません

・ 当初苦味はゴーヤでやろうとしたのですがうまく行きませんでした。そこでアロエに変えたところ、これで味がはっきりしました

・ レモン水は100%のものを購入し1%に薄めましたが、臭いで分かる感じです。

・ 塩の濃度は1%でもかなりしょっぱく感じます。調理人さんがひとつまみの塩加減で味を調えると言いますが、本当にそうなんだなと実感しました

結果

・ ほとんどの生徒が正解でした。クラスに数人一番薄い塩味とミネラルウオーターの区別を間違える生徒がいました

・ ミラクルフルーツは一粒が150円するということで、半粒にしました。酸っぱいレモンが甘くなります

・ 簡単な実験ですが生徒には好評でした。クイズ的な要素があるのがよいのだと思います

考察、応用

・ 特にありません

生徒さんへ

・ 前の溶液が残っていると混乱します

・ ミラクルフルーツの原理を考えるのも面白いかも



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