学校から配布される進路資料の活用

「進路資料」活用のすすめ(新入生向けに)
 
 以下私の勤務校の例をとって説明をしていますので、実態と異なる場合があります。

 どこの学校でも6月ぐらいに三者面談が設定されていると思います。その際、進路指導部から今年度用の「進路資料」が配布されることが多いと思います。すでにもらっている人、机の片隅にしまい込んで、そのまま埃をかぶっていませんか?

 1年生であっても進路のことを考えているとは思いますが、頭だけで考えていてもなかなか結論は出ません。やはりいろいろな資料、それも得体の知れない会社から一方的に送られてくるものではなく、ある程度信用のできる資料を活用することが必要です。その意味で、手始めにもう一度「進路資料」を眺めて下さい。特に知って(読んで)おいた方が良いことを、以下に列挙します。


進路決定のステップ
 どの時期にどんなことを決めなければいけないのかが書かれています。大学や学部学科を選択する最終リミットを見て下さい。今の時期は就職か進学かを決定する時期となっています


進学について
 大学、短大、専門学校の内容の違いが詳しく書かれています。どれにするか迷っている人は、必ず確認して下さい。それぞれの学校の設立の目的、内容を理解した上で、大学にするのか専門学校にするのか決める必要があります。

評定平均の算出方法

 推薦入試で重要になる評定平均の算出方法が具体的に書かれています。また推薦入試の試験内容についての説明もあります。各学年の3学期に出される成績が、評定平均算出の基礎になります。

指定校推薦の合格者評定平均
 昨年度の指定校推薦で、大学側が要求した指定校推薦の評定平均と、実際に受験し合格した生徒の評定平均値が書かれています。今年度については現在集計中です。

各科目の勉強法

 どんな勉強したらよいかがよくわからない、と訴える人が増えています。先輩の体験談が書かれていることが多いので、ここを必ず読みましょう。

合格体験記
 本校ならではの合格者の体験記です。先輩達がどんな思いで受験生活を送っていたのか、どんな問題集を使っていたのか等々、教えられることがたくさんあるはずです。勉強方法がわからない人や、部活で忙しくて、なかなか勉強が手につかない人にも参考になるはずです。

進路指導室の活用

 進路指導室の場所を知っていますか。進路室前の廊下には棚が設置され、各種の資料が置かれていますが、大部分は自由に持っていって構わないものです。

 自分が目標にしている学校の赤本(古い年度のもの)や問題集、来年度に向けた募集要項、その他進学や就職にかかわる説明会の案内やパンフレットが置かれていますので、必要に応じてどんどん持っていって下さい。

 廊下の壁には大学のランキング゙表(難易度)が貼り出されています。偏差値によって分類されていますが、作っている業者によって、ランクは微妙に異なります。模試を受けたら自分の偏差値がわかりますが、その偏差値を元に、模試と同じ業者のランキング表を見て、自分の位置を判断します。

 よく短大のランキング表はないのですか、という質問を受けますが、短大の場合推薦による入学者を増やしたりしていますので、実質的に存在しないと言って良いと思います。専門学校にもランキングはありませんが、看護系の場合は、専門学校でも偏差値が発表されています。

 進路室の中は一般にかなり狭いのですが、資料は豊富にあります。入って右側は大学、短大、専門学校のパンフレットや募集要項がファイルとしてまとめられているはずです。その他、ここ数年の赤本や就職関係の問題集があったり、各教科の問題集や参考書が並べられていたりします。

 この参考書の中には、「〜になるためには」という特定の職業をピックアップして、どのような進路を選べばよいか書かれている本もたくさんあります。

  また学校によっては先輩の受験報告書がファイルされています。この受験報告書は非常にためになります。実際に行われた常識テストの内容、面接の方法と質問事項、小論文のテーマ等が書かれています。

 就職関係では本校にどのような企業から求人が来ているのかを見ることが出来ます。



センター入試


進路選択のページへ


表紙に戻る