進路に関する質問あれこれ

Q やりたい分野は決まったが、具体的にどのように学校を選択するかがわからない。

 学校の選択は、思い当たる学校をピックアップし(分野が決まっているなら逆引き辞典等を使う)、自分で選択条件を考え、表にして比較すると分かりやすいと思います。

 具体的条件としては、通学時間、交通費、授業料等の学費、授業内容、学校規模、難易度、学部学科の特色、就職実績、サークル活動、奨学金の充実度、留学制度の有無等です。一般的には通学条件と難易度がかなり大きなウエイトをしめます。また実際にキャンパス見学に行ってみることを勧めます。先輩がいるなら、先輩に学校案内を頼むこともできるかもしれません。

Q 奨学金の種類と取得の条件


 一般的にはイクシス(旧日本育英会)が対象になると思います。インターネットで検索することもできます。取得の条件は人物、健康、学力、家計となっています。

 人物、学力は担任の先生に推薦書を書いてもらいます。健康は、普通に学校に通学できていれば問題ありません。家計については、家族構成や人数によって、具体的な基準があります。

 1種については、この家計の条件と成績の条件が厳しくなりますが、2種は利息が付きますので、将来返還できる見通しがありそうな生徒なら、ほとんど問題なく審査を通ります。 

 その他にも大学独自の奨学金制度や市町村で扱う制度や民間の機関が行うものもあります。大学の募集要項等のパンフレットに必ず書いてあります。

Q 保育の資格を取りたいが実際に就職できるかどうかが不安

 これはどんな分野の就職であっても条件は同じです。例えば幼稚園教諭や小中高の教員も採用条件は毎年毎年厳しくなっています。不況の影響でいわゆる民間企業への就職も大変な時代です。はっきり言うと、確実に就職できる職種は医者ぐらいではないでしょうか。しかしそれすら病院経営の困難さが指摘されています。

 ではどうすればよいかというと、就職に有利そうだから、ということで進路を決めるのではなく、冒頭にも書きましたが、やりたいことで進路を決める必要があると思います。やりたいことなら多少の苦労も耐えられます。

 その上で就職実績の良い学校を選ぶ必要があります。当然難易度も高くなると思います。しかし就職が不安なら、がんばれるはずです。また、専門の分野以外の能力を身につけることによって就職を有利にする方法も考えられます。具体的には、英語が話せる 保母さんやコンピューターに明るい保母さん、カウンセリングの資格を持った保母さんなんかが考えられますね。これらはもちろん他の分野の就職であっても同様です。

Q 1年間必死に勉強すると偏差値はどのくらい上昇するか

 当たり前ですが個人差があります。しかも受験勉強は自分だけがしているのではなく、日本全国の高校3年生と浪人生が同じ様な悩みを抱えつつ、自分で出来る精一杯の受験勉強をしている筈です。となると自分の偏差値だけを上昇させるためには、全国の受験生が勉強するよりも、もっと勉強する必要があります。

 では全国の受験生の勉強時間はどのくらいかというと、これはよく分かりません。ただ高校に通いながら、帰宅後勉強するという条件なら、1日最大でも6時間ぐらいが限度ですね。従って毎日5〜6時間勉強するような習慣を作ることが出来れば、偏差値は10以上上がるかもしれません。

Q 年間のスケジュールのたてかた

 どんなときでも、これから(明日から)勉強しようと間gなえている人は、すでに出遅れています。つまり1日延ばしにするような姿勢では、受験勉強は成立しないと言うことです。

 3年生の場合、一般的には1学期は苦手科目や基礎学力の充実を図る時期です。夏休みは、現役生の実力が最も伸びる時期です。この時の勉強量が結果を大きく左右します。

 2学期は1学期や夏休みにつけた実力をさらに伸ばす時期です。問題集で言えば、応用問題集や受験問題集を解く時期です。冬休みは最後のまとめを行い、実際の受験問題を解いて、苦手分野の掘り起こしを行います。

Q 集中力のつく方法

 普段家に帰って、テレビ゙を見たり音楽を聴いてばかりいる人が、受験期になってある日突然毎日集中して受験勉強を始めた、という例は聞いたことがありません。やはり毎日少しでも勉強しよう、という気持ちを持ち続けて、10分でも20分でも多く机の前に座っていることを繰り返していく内に、自然に集中力がついていきます。

 また英単語を覚えるために10分間だけ集中する、というように短時間の集中を自己訓練する事も一つの手段かもしれません。もちろん周囲の雑音等は出来るだけ排除する必要があります。

Q 具体的な受験校を決定するのはいつ頃

 最終決定は2学期後半でも間に合うのですが、試験科目については出来る限り早期に情報を仕入れる必要があります。実際には現時点ですでに候補校がいくつかあって、第一目標の学校の偏差値や試験科目を知ることが大事です。(本来なら2年の選択科目決定時期に決まっていなければいけません)その事によって受験勉強の計画が変更になる場合もあるはずです。春休み中の進路の課題はそのような意味合いも含まれています。

Q 私大の場合、センター入試と一般入試とどちらを受験すべきか

 センター入試を受験すれば受験回数が増えます。従って合格する確率が上がるはずです。最近は多数の私大がセンター試験を利用していますので、1回のセンター受験で複数校に願書を提出することが出来るので(受験料は複数校分必要ですが)、受験のメリットは大きいと思います。

 但し受験科目を見ると、センターと一般入試では異なっている場合が多いので、自分の受験科目に合ったものを選択する場合が多いようです。また試験問題の質と点数を考えると、センターはマーク式で合格目標点数は70点前後、一般入試は記述式で65点前後になると思います。現役生にとっては基本的な問題が出題される分、センター試験の方が取り組みやすいのですが、私大受験のすべてをセンター利用にするのは無理があると思います。



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