この項目あたりから説明する内容がひじょうに難しくなります。私自身様々な情報を見ながら、自分の考えを整理しまとめていますので、時にはいい加減な内容になってしまうかもしれないことをお断りしておきます。
分類ですが「独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター」のページでかなり詳しく解説されています。その中で先ず心に留めておかなくてはいけないことは、リンパ節が腫れる原因として、
@ 通常のインフルエンザ等の病気によるもの
A 通常の病気が原因でない場合、他の臓器のガンの転移かどうか
B 悪性リンパ腫と判断できるかどうか
という3段階の診断過程があるようです。
また悪性リンパ腫らしい、という診断が確定しても、それがどのような悪性リンパ腫の中のどの病態に該当するかという判断もまた難しいようです。
しかも現代医学の基準は、この悪性リンパ腫についてはまだはっきりと定まっていない部分があるらしく、今後も分類方法が変更される可能性が充分にあります。
現時点で確定しているのは2001年にWHO(世界保険機構)が公表した分類方法です。ただこの分類は、ひじょうに希な病態にも名前をつけているようです。
そこでその分類をそのまま書くのはやめて、頻度の高い病名と、日本でのその出現率を、上記「国立がん研究センター」の記述から引用させてもらいます。
B細胞リンパ腫 | びまん性大細胞型リンパ腫 |
33% |
粘膜関連リンパ組織型辺縁帯B細胞リンパ腫(MALT) |
8% | |
濾胞性リンパ腫 |
7% | |
マントル細胞リンパ腫 |
3% | |
その他 |
18% | |
T/NK細胞リンパ腫 | 成人T細胞白血病リンパ腫 |
7% |
鼻および鼻型NK/T細胞リンパ腫 |
2% | |
未分化大細胞型リンパ腫 |
2% | |
リンパ芽球型リンパ腫 |
2% | |
血管免疫芽球型リンパ腫 |
2% | |
その他 |
12% | |
ホジキンリンパ腫 |
4% |
これらの%を全部足しても100%にはなりません。その理由は、これ以外にきちんとした名称が付けられないような症例が多くある、ということのようです。
また日本で最も多い悪性リンパ腫は「B細胞のびまん性大細胞型リンパ腫」であることも分かります。私の連れの病名もこれでした。