ガン細胞の成長を押さえ込むには

 もともと私がこのサイトで闘病記以外の内容をまとめ始めた動機は、悪性リンパ腫とはどうゆう病気か、ということを知ることによって、医療側から提示される様々な治療法について、患者さん側が納得しながら治療が出来ればいいなと考えたからです。

 元を正せば、私の連れが突如悪性リンパ腫だと宣言され、医療側から提示される数々の専門用語をほとんど理解するまもなく治療が進み(それだけ進行が早かったとも言えますが)、結局言われるままに過ごした結果、悪性リンパ腫ではない病名(白血病)で他界したことに疑念、もしかすると不満を持っていたということもきっかけになっているのかもしれません。

 というわけで血液とは何か、抗ガン剤とはどうゆうものかと延々説明を重ねてきたわけですが、ここに来て細胞死(アポトーシス)の話題から、ようやくある程度ガンという病気の全貌が私なりに見えてきた気がします。

 見えたから治療が出来るなんてことを言うつもりはありませんが、少なくとも予防という意味では自分で出来ることもありそうだと思うようになっています。

 すでに一度化学療法のまとめのところで、体力をつけるのが一番、という結論を出していますが、この章では、ガン細胞が増殖するためには低酸素状態が必要だということころまで分かってきましたので、だったらそれを解消する方法があるのではないかという気が若干してきました。

 そもそも低酸素状態が、血管の未発達や組織液の不足に関係している、と確信を持てたわけではありませんが、こう考えると辻褄が合うことが多い気がします。

 つまりガン細胞の周辺の血管は未発達であり、組織液も充分でないという前提に立てば

@ 酸素が充分供給されない。

A 栄養分も充分供給されない。

だからガン細胞は低酸素、低栄養状態で解糖系だけを駆使して、ただひたすら増殖を繰り返し、ジワジワと増え続けるということになり、さらに

B 組織液の中を漂うリンパ球等の免疫細胞もガン細胞に近づけない

ということになります。

 ということは、いくら口で深呼吸をしてもガン細胞に酸素は到達せず、免疫療法と称して骨髄の働きを活性化しても、ガン細胞への影響は少ないということになります。

 さらにこう考えると恐ろしいことに、体にとって負担の大きい抗ガン剤も血管を通ってガン細胞に行きつくわけですから、効果は薄いという結論になります。

 ということは、最も効果が高い治療方法は物理的に患部を切り取って摘出するか、そこら辺一帯をレーザー等で焼き切るのがもっとも効果がありそうです。

 しかしそのような治療が出来ない場合はどうすればいいのか?ここまでの流れを考えて、あえて提案できるとすれば、血管の成長や血液の循環を、組織液の充足を促す方法そして細胞内のミトコンドリアに何らかの形で刺激を与える方法が考えられるのではないかと思えます。
 


表紙に戻る さらに考えると ガン細胞の増殖を抑制