温暖な地方に移住(旅行)する

 血行を良くすることがガン細胞への攻撃になる可能性があると考え、禁煙、動脈硬化、ドロドロ血液、低体温、貧血、冷えといった症状を改善し、その上でさらにマッサージ、温熱療法(含アイロン療法)、温泉等について考えを巡らしてきました。

 また、余りに専門的すぎてまとめることが出来ませんでしたが、鍼灸治療ということも考えられると思います。

 さらに言うと、いっそのこと、もし寒い地域に住んでいるなら、1年中暖かい場所に移住すると体の負担も軽くなり、血行も良くなるのではないかとも考えました。

 しかしであるならば、今まさに暖かい温暖な気候に住んでいる人は、寒い地方に住んでいる人に較べてガンになりにくいのか、または死亡率が低いのかと言うことも知っておかないといけません。

 このデータについては、「がん研究振興財団」という団体が「都道府県別75歳未満がん年齢調整死亡率」というデータをグラフ化した資料がありました。

 このデータは、がんの種類別、都道府県別死亡率を図で表したもので、直感的に把握するのに最適です。全体をパッと見ると、もしかするとそのように見たいという希望があるからそう見えるのかもしれませんが、やはり寒い地方の方が死亡率が高いように思えます

 しかし私が本当に見たかったのは死亡率ではなく発生率です。温暖な気候の方が血液循環がよくなるので、発生率も低いのでは、と思えるからです。

 ただし死亡率が低ければ、他の要因で亡くなったということになり、それは発生率が低かったという事になるのかなとも思えます。

 またガンの死亡率は気候条件だけでなく、そこに住んでいる人たちの食生活や生活環境、経済性、医療環境も影響するかと思いますので、気候の影響が大きいとしても、それ以外の要因で死亡率がばらつくことは充分に考えられます。

 一般的な印象で考えても、日差しの少ない低い気温の中で、なんとか暖をとって生活するような環境よりも、暖かいポカポカした日差しの中で、のんびりと生活する方が、精神衛生上(ストレス)という点からも良いと思われます。

 その意味では、生まれたときからその場所にいるよりも、もしかしたら少し寒い場所から温暖な気候の場所に旅行をしたり、引っ越したりしたりすると、効果は一層高くなるのではないかとも思えます。

 実は闘病記にも書きましたが、我が家の連れが再発をしたとき、大量化学療法を行いましたが、第2クールが終わったところで、主治医の許可を得てハワイに2週間行ってきました。

 元々ハワイ旅行が大好きで、それまでも何回か行っていましたので、準備等は手慣れたものでしたが、主治医を説得するのが大変でした。

 細かい経緯は闘病記を読んでいただくとして、結果ですが2週間の間まったく問題なく旅行を楽しみ、帰国後のデータも主治医が驚くほどの良好な数値を示しました。

 本人が行きたかった場所であり、なおかつ温暖な気候で、移動等はレンタカーに車椅子を積み込んで移動という大変な思いもしましたが、側にいて体調が良さそうだなと強く感じていました。

 人によっては、そんな無理をするからその後の化学療法がきつくなったんだという言い方をするかもしれませんが、私はあの2週間は本人にとっても、また家族にとってもかけがえのない2週間だったと思っています。

 結果的には、その後の第3、第4クールで骨髄が痛めつけられたにも拘わらず、治りたい一心で第5、第6クールまで行ってしまい、それが逆に白血病の引き金になってしまいました。

 その間ハワイから帰国してたった半年です。今でもあのときもっと長期に旅行を楽しめる環境があればよかったのかなと、時折当時を思い出したりします。(実際には私の仕事や息子の学校の関係もあり、2週間が限度でした)

 ただ温暖な気候は、すくなくとも体に悪い影響は与えない、と私は確信しているので、それに関係する血行改善についても長々と書いてきました。


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