適度な運動とは

 ネット上で「運動と免疫力」という語句を使って検索すると、多数のページがヒットします。その内の20近いサイトを見てみましたが、基本的な記述は「適度な運動は免疫力を高める」というものでした。

 「適度な運動は体に良い」というのが一般的な認識だと思われますので、それで納得できればこのページは特に書く必要も読む必要もありません。

 しかし、今私が考えていることは、悪性リンパ腫という病気の正体を根本から考え直してみようという試みであり、さらにその治療において、自分自身で出来ることを探っていこう、というのが、ここのところしつこくまとめ続けている理由になっています。

 というわけで、出来るだけ曖昧な語句を排除したいと思っているのですが、ここではそもそも「運動とは何か」。そしてその次に「適度な」とはどのような運動なのか、ということがものすごく曖昧に使われているように思います。

 またそういった運動によって、「免疫細胞が増える」「活性が高まる」というような記述も見られますが、これまで散々書いてきたように、単純に「増える」=「免疫力」ではないような気もしますし、活性とはいったい何かという部分で、曖昧さが残っているように思いますので、実際には何が変わるのかということも考えてみたいと思います。

 そこで先ず「運動」ですが、そもそも人間は朝起きて目が醒めた瞬間から「運動」を行っています。それは着替えという運動かもしれませんし、洗顔という運動かもしれません。洗面所に行くのも運動ですし、食べることも運動です。

 当然学校や仕事に出かけるのも運動ですし、その場所で勉強したり仕事をすることも運動です。それらの運動と適度な運動という言葉にどんな違いがあるのか?

 そのことを明らかにしないと、あえて「適度な運動が・・・」という言葉は説得力を持たないような気がします。ただ理屈っぽいことを書いていますが、そういった日常的な生活にまつわる運動以外に意識的に運動をする、ということが「適度な運動だ」と言われれば、そうなのかなという気もします。

 そこで先ず今回は「適度な運動」とはいったいどのような運動のことを言うのか調べてみました。これについては、通常の仕事や家庭生活を送る以外にあえて行う運動という意味で考えます。

 すると、適度な運動の目安は「心拍数」で考えると良い、という「All About」のページが見つかりました。このページに寄れば、適度な運動の心拍数を求める計算式があるみたいで、それは以下の通りです。

(220−(年齢))×(0.6〜0.9)  という式になるみたいで、(0.6〜0.9)という( )内の数値は、普段から運動をしている人は0.9、あまりしていない人は0.6ぐらいがよいという意味です。

 従って、私の場合は(220−60)×0.7ぐらいかなと思えますのでこれを計算してみると112という数値でした。次回ウォーキングに出かけたとき、ちょっと脈拍を測ってみようと思います。

 これで適度な運動を行うときの脈拍数の目安が分かりました。次に適度な運動の具体例にはどんなものがあるかを調べてみると

 どんなページにも出てくるものが「ウォーキング」。まあこれは当たり前だと思います。動物というのは動くと言うことが基本的な生態で、特に人間は交通機関の発達していない時代はひたすら歩いて移動していたと思われますから、「歩く」という運動は、すべての運動の根本にあるように思います。

 また泳ぐ、投げるというのも良い、と言う記述がありました。私はほとんど泳げないのでよく分からない部分もあるのですが、全身運動になるなと言うことはよく分かります。腰まで水に浸かってウォーキングというのもよく聞くような気がします。

 また投げるというのは、基本的に獲物を捕らえるための動作かなと思いますが、これも人類が誕生した頃から行っている基本動作ですから、適度な運動には良いのかもしれません。
 
 さらに自転車やエアロビ、ストレッチなんてのもあります。要は体に一時的に激しい影響が出ないような、継続的な動きを伴うものということだと思います。ではそういった運動によって、何が変わるのか、と言うのが次のテーマになります。


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