笑いと免疫力

 「笑い」は免疫力を上げるとよく言われます。ネットでもそういった記述が多いです。しかし何故免疫力が上がるのかという考察をしているページはあまりありません。

 ただ実証実験はいくつか行われています。お笑い番組で良く笑った場合とドキュメンタリー番組等を見た場合では、前者の方が免疫力がアップしたというような実験結果がいくつかネットでも散見されます。

 ではそういった実証実験で免疫力としているものは何かというと、どうやら体内パトロールを専門に行っているNK細胞が活性化されるということのようです。

 「ふむふむ、そうかそうか」で納得できれば、このページはもうそれで読む必要はないのですが、私個人としてはやはり他の好中球やB細胞、T細胞といったリンパ球がどうなっているのか気になります。

 またNK細胞が活性化と単純に言っても、散々書いているように「活性化」の中味が良く分かりません

 数が増えたのか、活発に活動するようなエネルギーが与えられたのか、感知する力が増強したのか、攻撃力が増したのか。「活性化」という言葉は実に分かったようで分からない曖昧な表現だなと感じます。

 そこで先ず「笑う」事によって、体内ではどんな変化が起きるのかということを、分かる範囲でネットで調べて箇条書きにしてみました。

 すると以下のような変化があることが分かりました。(ヤフー等で笑いと免疫力という語句で検索したページを上から順に見ていき、必要な場所を抽出しました)

@ 脳の前頭葉が活発に働く

A 肺の呼吸機能が高まる

B 自律神経の働きが安定する

C エンドルフィンの分泌が盛んになり、痛み等を忘れる

D 情動をつかさどる右脳が活性化される

E 血管が拡張する

F 胃腸のはたらきが活性化

G 代謝が活発に行われる

H ストレスを減らす

I 集中力が高まる

J 副交感神経系を優位にさせる

K 血糖値を下げる

L 緊張感を和らげる

M 脳からα波が出る

 並べて共通項を考えてみると、「笑う」というのは一種の脳の働きの効果ですから、自律神経の働きに関係することはすぐに分かります。

 そう思って上記の@からMを見ると、BやJが該当します。Jでは副交感神経が優位になると書かれていますが、個人的にはリラックスしたことにより、ストレス等で交感神経系が緊張していた状態が元に戻り、自律神経全体のバランスが良くなるという事かなと思えます。

 (副交感神経が優位になるのではなく、交感神経系に傾いていた体内の状況が中央値に戻ったと言うことです)

 ということは交感神経による緊張が緩まったということになり、呼吸がゆっくり落ち着いた状態に戻り、心臓の拍動も少しゆっくり目になり、収縮していた血管が元の太さに戻ることにより血の流れが改善し、内臓のはたらきが活発になることによって代謝が行われ、それによって血管中や体内の老廃物が素早く排出される、というような変化が起きそうな気がします。


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