アガリクスの概要

 以下ウィキペディア等のネット情報を参考にしています。まとめてみて感じたことは、
・ 効能がありそうだ
・ 製品化されたアガリクスの原料がはっきりしていないものは避けた方がよい
・ アガリクスと書かれていても近縁種の場合がある
・ 臨床試験ではっきりと抗ガン作用があったとは認められていない

と言ったところでしょうか。もう少し細かく見る必要がありそうです。


正式名称
ハラタケ科のキノコ。ヒメマツタケ(カワリハラタケ)
俗称
太陽のキノコ、神のキノコ、生命のキノコ
原産地
ブラジルのサンパウロで山中に自生
歴史的経緯
・ 住民は食用として活用
・ 1970年代にブラジルで発見。しかしアメリカでも似たようなキノコが存在し名前が混同
・ ブラジル産のものに薬理効果があるとされ、上記の俗称で呼ばれるようになった
・ 1970年代後半から日本でも人口栽培され入手しやすくなった
・ 1990年代半ばからアガリクスブーム
原料
子実体
キノコそのもの

菌糸体
胞子が発芽して蜘蛛の巣状になったものまたはキノコの根の部分
抽出方法
酵素処理法
原料に酵素を加えて成分を抽出する方法

熱水抽出法
熱い水を加えて、養分を溶かし出す方法
有効成分と
効能

多糖体

・ βグルカン、αグルカン、βガラクトグルカン、核酸、タンパクグルカン、キシログルカン
・ 免疫機能の活性化
副作用
・ 特に副作用の報告はない
・ 2年間のラットの発ガン性試験で陰性
効能
・ 免疫のはたらきを活発にする可能性がある
・ ガン治療に伴う副作用の軽減
・ 糖尿病、高血圧の予防作用
臨床試験の
実例

・ 子宮頸ガンの患者でアガリスク服用とプラセボ(偽薬)を比較。副作用の出現頻度が改善
・ 免疫機能の評価で、服用した患者にNK細胞の細胞障害活性が向上
・ 成人への三ヶ月投与で体重、BMIが低下。同様に肝機能検査で改善が見られた
・ 放射線照射で免疫の低下に抑制効果があった。また若干の延命効果があった
・ βグルカンにより、放射線による白血球、血小板、ヘマトクリット値の回復を向上させた
・ 造血幹細胞の増殖を促進し、マウスの生存を増加させた
注意
・ アガリクスでがんが消えたと称する書籍が多いが、実証的なものはほとんどない
・ 流通しているアガリクスの中にはカワリハラタケでないものも含まれている
・ 業者によって様々な効能がうたわれているが、信頼できるデータはない
・ 原料や製法、栽培条件で成分、安全性に変化があるため、評価は個別に行わなくてはならない

用法
乾燥アガリクス
水で煎じる

エキス顆粒
粉薬と同じ。水に溶かしても良い

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