アガリクス商品の内容を見て感じること

 前ページで得た知識を元に、先ずアマゾンでどんなアガリクスの製品があるのか調べて見ました。製品の解説文を読んで、そのおおまかなところを順不同でまとめてみると以下のようになりました。

1 原材料、状態
・ 水溶性アガリクス菌糸体エキス
・ 水溶性アガリクスエキス
・ アガリクス茸末
・ アガリクス茸の乾燥品
・ アガリクス粉末
・ アガリクス菌糸体抽出物
・ 協和のアガリクス茸

 というわけで、基本的にどの部位かは分かりませんが、乾燥して粉末にしたものが多いようです。

2 原産国
・ 日本
・ 原産国が書かれていないもの多数
・ ブラジルの原種を中国で栽培
・ 沖縄県産
・ 国内産
・ ブラジル産

 ブラジル、国産、沖縄産と書かれているものもありますが、多くの製品の産地は不明でした。ということは基本的に国産のものがコスト的には安いと思われます。

 中国で生産というものはほとんどありませんでした。消費者としては、もし粉末を購入すると、元の茸の状態は分かりませんので、はっきり言って疑うわけではありませんが、それがシイタケの乾燥粉末であっても、臭いに独特のものがなければ区別はつかないような気がします。

 価格も数千円のものか数万円のものまであり、困っている人はわらにもすがる気持ちで高価なものを買ってしまうような気もします。

3 強調されている成分
・ βグルカンまたはβ−Dグルカン
・ アガリクスブラゼイ
・ アミノ酸、ビタミン、ミネラル
・ 食物繊維、リノール酸、リン脂質を多く含む
・ ノンカフェイン
・ ABMKー22
・ (高分子)多糖体

 βグルカンの効能について触れている説明が一番多くありましたので、やはりこの成分がアガリクス以外の他の製品より多く存在するということが、ウリの一つになっているのだと思います。従って、このグルカンという物質の作用について調べないといけないなと思っています。

4 抽出法
・ 熱水抽出
・ 独自の抽出法
・ 酵素処理
・ フリーズドライ

 上記と関連しますが、もしβグルカンに何らかの作用があるのであれば、その分子構造を壊さずに抽出し、さらに人体にうまく浸透できるようなものが最も効果のある製品だと言えそうです。

5 セールストーク
・ 元気をひきだすスーパーキノコ
・ 内部を活性化
・ 高濃度のアガリクスドリンク
・ ブラジル原産の神のキノコ
・ βグルカンを低分子化
 
 セールストークもやはりβグルカンに触れているものが多くあると思えましたが、臨床的にこれこれの作用があったと書かれているものはありませんでした。健康食品として扱う、というのが実態のようです。

6 商品紹介に書かれていた気になった点
・ アガリクスは煮出すだけでは主成分を取り出しにくい
・ 料理の隠し味に
・ アガリクスはハラタケ科ハラタケ属に属する三十数種類の茸の総称

 乾燥したものにお湯を注いでお茶のように飲むという記述が多かったと思います。そんなことで効くのかという不安を感じますが、煮出すだけでは主成分を取り出しにくいという記述があったのにはびっくりしました。信憑性についてはよく分かりません。

 アガリクスと言ってもいろいろな種類がある、ということはその成分もいろいろであるということで、相手が植物で様々な環境で生育している以上、その成分比率にばらつきが出る可能性が大きいなと感じました。

 つまり精製して作られる薬とは違い、その効能にも当たりはずれがあるだろうなと言うことです。


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