健康食品に対する
ここまでの感想とまとめ

 ガンに効くと言われている健康食品のほんの一部を調べただけですが、何となく分かってきたことがあります。

@ 本当にすべてのガンに効くものだったら標準治療に取り入れられているはずである

 ・ 実際に東洋医学の世界を覗いてみると、効くものがあるのかもしれないという期待は持っています
 ・ しかし中国に大気汚染や水質汚染によるガン村が存在すると言うことを聞いて、いわゆる漢方だけでは治療に限界があるんだろうなという思いを強くしました

A 標準治療に取り入れられない理由は

 ・ 実際に使用した例と使用しなかった例を、多数の患者さんで統計処理していない
 ・ 化学療法と併用して用いられるため、そのものだけの効果がはっきりしない
 ・ 薬と違って、製法や材料が一定していないので、効果が見極めにくい

B ただし健康食品と言っても、薬と同等の成分や作用を持つものもありそう

 ・ 成分だけを見ていくと、普通の薬と変わらないような成分を持つ健康食品も多い
 ・ 逆に言うと、体に合わない健康食品は過剰に摂取すれば、体にとってはむしろ害になる

C 自分の症状に併せて選ばないと、高額の支払いだけが残り効果は少ない

 ・ これが一番大事なように感じます

D 自分の症状で何が一番欠けているかを見極めることが大事

 ・ ガンが発生または増殖している原因が、血流障害にあるのか、リンパ球(免疫球)が少ないのか、ストレスなのかと言うような原因分析です

E 健康食品として販売されているサイトの効能は、結果だけを書き連ねてあたかも効果があるような書き方をしているものが多い

 ・ 抗酸化力がある、と書いてあっても、何故あるのかという記述はほとんどない
 ・ 記述があっても、専門用語を散りばめたもので、わざと分かりにくくしているように感じる
 
F 逆に言うと、自分の症状に欠けているものが分かれば、それなりに効果的な健康食品がありそう

 ・ ただしある程度自分の体や薬の成分としての化学知識が必要
 ・ そのためには血液検査結果の数値、抗ガン剤、X線やCT、MRI、超音波検査等に関する知識が必要

 結果として言えることは、自分自身が医師と同じように自分の体についての知識を得て、放射線や化学療法以外に自分で出来ることを見極める必要があると言うことです。

 さらに、見極めた上で現状の治療では血球の回復力が望めないとか、血流が充分に回復しないというような自己診断を行い、それを改善するために効果があると思われる健康食品を選択することが、治療を補完する健康食品というイメージに近いような気がします。

 その意味では、健康食品だけでガンを治療するというのはなかなか困難だろうなあと思えます。

 ただし人体のすべてが解明されているわけではないので、例えばガン患者が100万人にいて、その中の一人ぐらいは、特定の健康食品の服用のみで劇的な改善があったと言うような現象が起きる可能性はあると思います。

 しかしながらそれは健康食品のせいなのか、単に自分自身の免疫力で回復したのか、証明することは困難だろうなあとも思えます。
      


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