ウイッグについて

 化学療法による治療では、ほとんどの人が脱毛を経験します。Yは、もともと見事な黒髪だっただけにショックが大きかったと思います。

 ただ症状が回復して、化学療法が終われば自然に髪の毛は生えてくるということでしたので、それを期待するしかありません。(実際寛解後少し戻りました)

 脱毛が始まると、一気に進行するようで、何となく気になって髪を引っ張るとそのまま手に大量の頭髪がくっついてきたようです。

 抜け初めの頃は、市販の抜け毛に使う「コロコロ」を購入し使っていました。しかし当然ながら副作用がひどくなると、そんなものでは追いつきません。

 結局ほとんどが抜け落ちた後にウイッグを購入することにしました。

 ウイッグについては、私は今もほとんど知識がなく、ここに書けるような情報はあまり持ち合わせていないのですが、会話の端々で伝え聞いた中で、購入のポイントは

1. 使用されている毛髪の質が大事。ただしどんなものが良いのかは、私はよく聞いていませんでした。

2. 毛髪の色、毛質等。当然好みもあると思いますが、それまでの自分の毛髪の色とあまり違和感がないようにしようとすると、結構入念な調査が必要です。

3. 値段は高ければよい、というものでもないようです。ただし値段の幅は相当大きいようで、こればっかりは本人が希望すれば認めてあげたいというのが周囲の気持ちだと思います。

 結局我が家の場合は、私には分からないので本人がネットを使って調査し、「これを買って欲しい」と言われたものを私が購入しました。

 しかし実際に使用してみると、本人にとってはいろいろ違和感があったようで、その後もう一つ購入。

 それは帽子のすそに人工の髪の毛がついているもので、中央付近には髪がないので、蒸れないという特徴があるようです。

 この値段が約1万円。ネットから購入できましたが、これはなかなか使い勝手が良いようで、本人も気に入って動けなくなる直前まで使っていました。

 帽子をかぶるとショートカットの髪に見えます。当時どこで購入したのか、記録が残っていないので紹介できないことが悔やまれます。

 ただし、「帽子ウィッグ」という語句でネットを使って検索すると、連れが使っていたのと同じようなウイッグを販売しているサイトはいくつか見つかりました。

 ちょっと体力が回復して、病室から外へ出るときなど、気軽に使えると思います。


トップぺージに戻る 治療中に気がついたこと