減圧による神経への圧迫

2019.10.14

  気象病は気圧や湿度には直接関係なさそうだと思えるようになったのですが、だとしたら原因は何だ?と考えてしまいます。そこでネットで「気象病 原因」を使って調べてみると、以下のような記述が見つかりました。

・ 気圧の変化で内耳が影響を受ける

・ 気圧の変化で自律神経が活性化または乱れる

・ 気圧、気温、湿度の急激な変化に人体が対応しきれない

・ 体内にヒスタミンまたはヒスタミン様物質が動員され、体内の水分が貯留することによって・・・(日本大百科全書の解説)

・ 気象の変化がストレスとなり、下垂体前葉、副腎皮質系が作動するため(日本大百科全書の解説)

・ 気温、湿度、気流、気圧、放射線、イオン。大気中の各種エーロゾル物質と生体との関連(世界大百科事典)

 一方私は耳が聞こえにくくなる等の異常しか感じない航空機離陸時の減圧ですが、jこれについてJALのページで興味深い記述を発見。要約すると

・ 高空で水平飛行中の機内の気圧は0.8気圧ぐらい。つまり810hpaで、今回の台風の気圧よりかなり低い。

・ 気圧が低下すると体内のガスが膨張し、患部や内臓を圧迫。

・ 呼吸困難や中耳炎を起こすこともある。

・ 気圧の低下に伴い機内の酸素の圧力も地上の80%程度に低下。呼吸器、心臓、脳血管が影響を受ける

 これを読むとちょっと飛行機に乗るのも怖くなりますが、この内容に気圧に関する気象病の原因が隠されているのかも。早い話しが、体内のガスが膨張という部分に注目。

 飛行機の場合はこれが離着時の15〜30分間に起きることになりますが、台風の場合は数時間かけて起こるという違いがありそう。

 という事は飛行機では、耳が聞こえにくくなる程度の異常しか感じない私は、気圧が時間をかけてゆっくり下がるという状態が体に悪影響を及ぼすという事になりそう。

 つまり体内のガスがゆっくり膨張し、それが周囲の組織特に神経系統に影響を与えると、その神経が調整している内臓の働きに影響が出るという事です。

 要するに肺をコントロールしている神経が影響を受ければ息苦しくなり、心臓の拍動をコントロールしている自律神経系に影響が出れば動悸を感じるという事になりそう。

 もちろん個人的な考えですし、だからこうした方が良いというアドバイスも出来ませんが、原因の一つと考えても良さそうな気がしてきました。





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