目では見ることが出来ない小さな細胞が、その外側の細胞膜を通して様々な物質をいろいろな方法でやりとりしていることが分かりました。
また、細胞内に取り込まれたそれらの物質は、細胞内のこれまた様々な組織によって加工され、必要な物質に変化したりして、ある物質は細胞内にとどまり、またある物質は次の細胞に移動し、結局無数の細胞を通して最終的には血管内壁の細胞にたどり着くのかなと思えます。
要するに口から入った食べ物は、口や胃で分解されながら小腸に達し、小腸内壁を構成する細胞膜を通して細胞内に吸収。
細胞内で加工されたり、単にそのまま運搬されたりして血液中にそういった物質が滲み出し、血管を通して、ある物質は肝臓に蓄えられ、ある物質は腎臓でろ過され、さらにある物質は毛細血管で末端に達し、各細胞に与えられるということかなと思えます。
実に壮大な化学工場だなと感じますが、では具体的にどのような物質が、どういった過程で分解され、吸収されるのか。
これを理解することによって、食べ物や健康食品の効果、さらには薬の働きが分かるのかなと思えますので、これについてまとめてみようと思いますが、よく考えたらこれは要するに消化の原理です。
そこで先ずは口の中。最初に食物が出会うのは舌及び歯です。そこで歯について、その機能をあらためてまとめてみると、最も重要なのが食べ物を噛むということ。
そもそもなんで食べ物を噛む必要があるのかといえば、私は食物を引きちぎり、細かくして消化を助けると言うのが第一義的な意味かと思っていたのですが、もっといろいろな役目があるみたいです。
このあたりはネットの情報を参考にしますが、以下歯による咀嚼について、重要と思われる働きを箇条書きにします。
・ 食べ物の分解
・ 唾液の分泌を促す(1日に1500mL)
・ 唾液中の物質が感染を予防する(虫歯、歯周病他)
・ 唾液だけでなく、胃腸の消化酵素の分泌も増す
・ 結果的に消化吸収が促進される
・ 時間をかけてよく噛むことにより、満腹中枢が刺激され、腹8分目で満足できる
・ 食物の分解により、味覚を刺激し食欲を増加させる
・ 脳への刺激が起こり、老化や認知症防止に役立つ
・ 生活習慣病の予防になる
・ 発音を助ける(入れ歯の人の発音は聞きにくい)
・ 顔の形を整える
・ アレルギー反応をある程度予防できる
・ かみ締めることによって、ここ一番の力が発揮できる
逆に充分な咀嚼が行われない場合のデメリットは、上記の逆だと思えばいいわけですが
・ 顎の骨が発達せず、歯並びが悪くなる
・ 唾液の分泌が悪くなる
・ 必然的に虫歯や歯周病等が増える
・ 咀嚼力がどんどん低下する
・ 老化が早まる
・ 認知症等になりやすい
というわけで、歯の重要性、噛むことの重要性があらためて分かったような気がするのですが、問題は分かっても実行できないと言うことですね。
特に上記のメリットデメリットの記述を見ると、高齢になればなるほど噛むことの重要性が増すような気がしますから、当然歯の点検も日ごろから充分に行う必要があります。
しかしと続くわけですが、私はともかく歯医者が嫌い。困ったもんです。というわけで、嫌いだったらせめて歯磨きだけはしようと思って、一応毎食後の歯磨きは心がけています。
また歯科医さんが進めてくれた「コンクールF」といううがい薬を常用してます。緑色の容器に入ったもので、市販の「アセス」といったうがい薬の様な刺激はほとんどありません。
1回の使用量が5〜10滴となっていますので、一度買うとかなり持ちこたえます。実際に使ってみると、私の場合は疲れてくると時々奥歯の辺りに炎症が起きることがあるのですが、それがすぐに消えます。良い薬を紹介してもらったと思っています。
というわけで、歯の働きが分かってきましたが、では具体的に食物が口の中に入ったとき、歯で分解され、それとともに唾液が出て、どんなことが行われているのか、と言うことが次のテーマです。