アトピー症状が軽快するまでの努力

人工的な生活環境の中で反応している物質(2011.9.7)

 昨日からの続きです。自分を取り巻く生活環境が異常である、ということを体が感知して痒みを生じたり、喘息になったりするのは当然ではないか、と考えています。

 であるならば、その症状を薬で押さえ込んでも再発するのは当たり前で、逆に環境が変わっていないのに再発しなくなったと言うことは、体が環境に慣れてしまって鈍感になったことを意味します。

 子供や若い人にアレルギー症状が良く出て、大人になると徐々にアトピーは減っていくと言われます。これはもしかしたら、年齢と共に免疫反応が衰退し、異常を感知する能力が落ちていくからではないかとも思っています。

 従って、私のように60歳近くになってもアトピーを感じるという事は、それだけまだ免疫反応が生きていると言うことであり、さらに自分を取り巻く環境の中に、まだまだ体にとって異物が多い、と言う事になるのではと思っています。

 従って、この論法を推し進めると、アトピーを治すためには、自分自身の外部環境や内部環境、すなわち大気汚染や水、食べ物、さらには精神状態の中でもっとも体が反応すると思われるものを探し出し、それを出来る限り減らせばよいということになります。

 もちろんすべてを人工物でない環境にすることが良いとは思いますが、それは大自然の中で自給自足をしろ、ということと同じになってしまいますので、現状では不可能です。(症状がひどいときは、無人島で暮らすことを考えたこともあります)

 ではどうやって探し出したらいいかということですが、我々を取り巻いている環境の中で人工物が含まれているのは、大気中の排気ガスや光化学スモッグ、水道中の残留塩素やその他の有機物、食べ物の中の食品添加物、そして洗剤や殺虫剤、農薬といった化学物質、その他の精神的ストレスが考えられます。

 この中でどれが一番反応するかというのは、自分の症状をこまめに日記風に記載することによって判明します。

 私は食事が怪しいと思って、数年間エクセルを使って、食事と症状の現れ方を表にして、相関を求めた結果、生ビールと糖分が特に怪しいと言う結論に達しました。

 
アトピーが軽快していった過程(2011.9.8)

 私の場合、食事について生ビールと糖分が怪しいと気がついたのは、昨日書いたようにエクセル(もしかしたらロータスだったかも)で一覧表を作ったからです。これは正直結構大変でした。

 縦軸に日付を入れ、朝昼晩の主食、主菜、副菜、アルコールの量や種類、その日に感じた痒みの強さと場所を書いていくわけですが、当然書き忘れたり、仕事が忙しかったりすると、前の日に何を食べたかなんて忘れてしまいます。

 場合によっては何日間か抜け落ちてしまうわけですが、それでも数年間続けて、何となく傾向が見えてきました。まだインターネットが充分に普及していない頃でしたので、アトピーの原因物質が何であるかは手探りの状況でした。

 しかしその表をつらつら眺めている内に、糖分が反応しているんだなと言うことが徐々に分かってきました。以前書いたと思いますが、ビールも生ビールがよく反応します。

 これらは通常は問題ないとされている食品ですから、過剰摂取が良くないんだなと思っていました。しかし当時は働き盛り、ストレスも多く、分かっていてもビールはなかなか減らせません。

 その代わり煮物(味醂に反応)を減らしたり、コーヒーに入れる砂糖を減らしたりすることによって糖分の摂取量を減らしました。また増粘多糖類によっても痒みが増すことがわかってきたので、食品添加物にも目を向けるようになりました。

 一時期は自然食品指向になり、なるべく自然食品を食べるようにしましたが、これはやはり値段の点で続きませんでした。そこで考えたのが家庭菜園です。これなら農薬や化成肥料を使わずに野菜が作れます。この家庭菜園は今でも続いています。

 さらにビールで反応するということは飲み物にも気を使わないといけないんだなと分かり、水道に浄水器を使うようになり、さらに旅行に行くと、旅行先の近くで天然水を汲んで帰るようになりました。



アトピー軽快の条件


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