アメリカで使っている除草剤(2011.11.22)

 遺伝子組み換え大豆についてもう少し調べてみようと思いネットで検索しています。まず気になったこと。アメリカは要するに大量の安い大豆を作るために、広大な土地にバラバラと種を蒔き、その上から除草剤をたっぷりふりかけ、除草剤の間から成長してくる大豆を効率的に収穫する、という方針だと思えることです。

 こうすれば除草に対する手間が省けるので、人件費が減り、安い大豆を生産できるということになります。

 そこでではどんな除草剤が実際に使われているのだろうかということに関心を持ち、「アメリカの大豆に使われている除草剤」という語句で検索してみました。

 するといくつかのページで出てきたのは、モンサント社という会社名で、そこで使われている農薬は「ラウンドアップ」と言う名称であると書かれています。

 「えっ!ラウンドアップ?カインズホームあたりで売られていなかったかな?」というのが最初の印象です。たぶん家庭菜園をやられている方なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。

 でこの除草剤の特徴ですが、これを今度は「ウィキペディア」で調べてみました。するとこの薬剤の有効成分は「イソプロピルアンモニウムN(ホスホノメチル)グリシナートという舌を噛みそうな名前であることが分かりました。

 さらにその効果ですが植物体内で作られるアミノ酸の合成を阻害する薬品で、ほとんどの植物にダメージを与えると書かれています。

 つまりどんな植物でも生長できない環境を作るわけですが、その中で特定の大豆の種に、アミノ酸合成を阻害させないような遺伝子を人為的に組み込んだものが、遺伝子組み換え大豆であるといえます。

 考えようによっては大変素晴らしい発想で、除草に手を焼いている農家の人から見れば、目的の作物だけが除草の手間無しに収穫できる訳ですから助かります。私も夏場の除草には手を焼いていますから、気持ちはよく分かります。

 しかし人為的に作り出した遺伝子によって作り出された大豆成分の中に、人為的なタンパク質が生じ、それが健康に影響を与えないのかという疑いが残ります。

 これについては、これらの食物を動物に与える飼育実験が行われていて、4世代ぐらいに渡る実験では悪影響は出なかったと言う結論が出ています。(だから安全だというつもりはありません。実際の効果は昨日も書いたように、数年後数十年後に表れるかもしれないからです)

 ただこの遺伝子組み換え大豆は、豆腐だけでなくサラダ油等にも使われていますから、すでにかなりの量が体内に取り込まれていると思われます。もちろん代謝によって排出されるものもあるとは思いますが、やはり心配です。 


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