サラダ油よりオリーブオイル

機能性食品よりオリーブオイル(2016.4.2)

 今日の新聞に、「機能性表示食品制度」が始まって1年が経過したという記事が出ていました。体に良いと言える機能をパッケージ等に表示できるという制度です。

 記事によれば、現在届け出がされている製品は270品目だそうです。内訳は加工食品が134、サプリメントが130、生鮮品が3となっています。

 また、機能としては、内臓脂肪を減らす、記憶の精度を高める、肌の潤いをサポート、膝の曲げ伸ばしを助ける、疲労感の軽減等が表示されているようです。

 一方利用者側としての本音は効果があるのか、安全性はどうかという部分に関心が集まっています。

 当初から私自身が問題だなと思っていたことは、ある機能が存在することをどのように証明するかという事なのですが、実際に臨床試験を行っているのは、1割程度と書かれています。

 つまり大多数の製品は各種の科学的文献に基づいて、こういった機能があることが予想されるという程度のものだという事です。そう考えると、消費者が「本当に効果があるのか?」と疑問を持つのは当然だと思います。

 だとすれば、そんな怪しい?機能性食品よりも、漢方薬の方が良いのではと考える人もいると思います。私もその考えに近いのですが、たまたまネットで見たニュースに、中国の上場企業が製造していた「冬虫夏草」の製品に、基準値以上のヒ素が混入という記事がありました。

 製品名は「極草」だそうですが、健康を求めて購入した人は、逆に毒を摂取するという事になってしまいました。漢方薬も、効能ではなく製造元を確認する必要があるなと感じました。

 というわけで、機能性表示食品も漢方薬も、要するにどの程度薬効があって、どの程度安全性が確かめられているのかということを十分に調べないと迂闊に服用できません。

 そんな中、ここのところ私は炒め物で使うサラダ油をオリーブオイルに変えました。これもネットの記事ですが、オリーブオイルは血圧に良さそうです。

 ちょっと価格が高いのが困るのですが、健康食品や漢方薬を買うよりはよほど効果が高いのではないかと思っています。

表紙に戻る 食べ物と健康2 食品への規制