ウォーキングが最も手軽な健康法

健康寿命を平均寿命に近づける(2013.7.16)

 私の父親は責任感が強く真面目だったのか、仕事のしすぎ?で51歳の時に心筋梗塞で他界。私は当時まだ学生で、卒業まであと1年ちょっとという年齢でした。

 当然ながら収入の道は絶たれ(母親は当時専業主婦)、大黒柱がいない寂しさと、経済的に苦しい1年間を過ごしました。幸いにも母親には遺族年金が出ました。また、仕事中での他界でしたので、上乗せされた退職金(額は私は知りません)があったため生活が破綻することはありませんでした。

 ただ私自身は、「健康を害してまで働きすぎるのは、その人の命を縮める」し、万が一の事が起きてしまった場合、「残された家族への影響は計り知れない」ものがあるという教訓を得ました。

 そんな中、このブログのプロフィールに書いたように、私の妻も予期せぬ病気によって若くして他界。それがきっかけになって、私は自律神経失調症症状を示すようになり、結局上記の理由から早期退職を決断し今に至っています。

 この間約35年間、フルタイム勤務の時に、さりげなく相談にのってくれていた方がいたのですが、今回亡くなったのはその方です。朝は元気で、私に近況のメールを送ってくれていました。

 ところがその後ちょっと体調に異変を感じたのか、横になっていたそうですが、どうやらそのまま心臓が停止。心臓の動脈に問題があったようですが、本人は苦しんだようすもなく、最初は家族の方も寝ているもんだと思っていたようです。

 しかし問いかけに反応が無いのを不思議に思ったのか、近づいてみて初めて呼吸をしていないことに気がついたそうです。

 絵に描いたような大往生ですが、本人としてはまだまだやりたことがあっただろうになあという気もします。私も父親を失って以来お世話になった方なので、ともかく告別式に行かねばと思い、激しい渋滞の中央高速を1泊2日で往復してきました。

 長男の喪主の話によれば、散歩が好きであちこち歩き、室内では囲碁のネット対戦やクラシック音楽を楽しみ、美味しいものが大好きということで、そんな生活を送っている人が突然、というのは家族の方も私もいまだにまだなんだか夢を見ているようです。

 現在日本の男性の平均寿命は79.59歳、女性は86.35歳だそうです。この方は平均寿命を4年ほど越しています。一方健康寿命の方は、統計の取り方で若干数値の変動があるようですが、男性は71〜72歳、女性は75歳前後だそうです。

 この方は直前まで散歩を楽しんでいましたから、要するに健康寿命のまま他界されたと言うことになります。つまり10歳以上健康寿命の平均を上回ったと言うことになりそうです。

 そう考えると、やはり日頃からのウォーキングや散歩、そして自分の好きな趣味を持つこと、ストレスを感じないような生活は、健康寿命を伸ばす大きな要因になるんだろうなと思えます。

 国は平均寿命を伸ばすことに大きな意義を見いだすような医療体制をこれまで取ってきたと思いますが、最近少しずつ健康寿命を平均寿命に近づけようという意識が強くなっているようにも見えます。

 私自身最近はこのブログが自身の病気体験記から、少しでも健康寿命を伸ばす方法を考える、と言う目的に変わりつつあるように思っています。



公園に健康器具を


健康寿命を伸ばす


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