急な温度差によって
血圧はどのくらい変動するのか

2012.1.10 ヒートショックの温度差と血圧変動

 続きです。ヒートショックと言われて、温度差を調べると3〜5℃ぐらいが目安になることが分かりましたが、同じ家の中でもこの程度の温度差は常に生じています。

 また一歩戸外に出ればこの時期はいくら防寒対策をしても10〜20℃ぐらいの温度差は当たり前なのではないでしょうか。であるなら、家の中だけ防寒対策をしても、今度は恐ろしくて外に出られない、という気にもなります。

 そこで例えば10℃の温度差で血圧はどのくらい変動するかということを知りたくてネットで検索してみたのですがなかなか見つかりません。

 代わりにお風呂に入るときの血圧変化のグラフというのが「広報あさひ」のページにありましたので、リンクを貼らせて頂きます。

 これによると、先ず脱衣場の気温が高いか低いかによって、その後の血圧変化が大きく左右されるというデータが示されています。

 単純に見ると、脱衣場の気温が10℃では、その後の入浴中の血圧の変動は25mmHgぐらいあるのに対して、脱衣場の気温が25℃の場合は15mmHgで収まっています。

 我が家の脱衣場は、ファンヒーターで暖める方法をとっているので、だいたい16℃ぐらいだと思いますが、そうなると、脱衣場から風呂に入るに至るまでに20mmHgぐらい血圧が上がっていると言うことになります。

 また浴槽内では最初の血圧に戻るようですが、浴槽から出ると血圧は再び上昇。これが10〜20mmHgのようです。つまり血圧上昇が2回繰り返されると言うことです。

 さらに、お湯の温度も大きいようで、42℃だと入った瞬間に血圧が50mmHgぐらい急上昇。これが38℃だと急上昇するものの、その大きさは15mmHgぐらいです。

 と言うことは、先ず脱衣場の気温をなるべく上げ、風呂は38℃ぐらいにして、入る前にシャワー等で体を少し温めてから入るという、お風呂の当たり前の作法が重要なようです。

 「寒い寒い」と言いながら、露天風呂なんかにドボンと入るのが一番危ないと言うことです。



冷え込みと血圧変動


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