観光・オプショナル・ツアー

 オプショナルツアーの種類はさすがにたくさんある。しかし中年のおじさんが一人で出かけて楽しめそうなツアーはそれほどないな、というのが第一印象。それでもいろいろ調べているうちに、いくつか面白そうなものが見つかった。

 ちなみに個人的な好みとして、ショッピング関係はパス。バンコクから遠く離れるのも、日程の関係から削除。ついでに世界史があまり好きではないので、寺院関係の観光も最小限にするという厳しい条件をつけた。

王宮観光

 バンコク市内観光のメインは王宮観光であることがガイドブックを読んで分かってきた。寺院関係はすべてパスしても良いのだが、それではバンコクに行って何を見てきたのと言われそうなので、最低限王宮だけは行くことにした。

 行き方は一人でぶらぶら行く方法とツアーを利用する方法がある。どちらでも良いのだが、初めての旅行地であるから面倒の無い方法としてオプショナルツアーをまず考え、次に一人で行く場合と料金や時間、その他の諸条件を比較する。

 まずは王宮方面にオプショナルツアーを設定している会社をインターネットで検索。続いてそれらの会社が設定している行程表や金額を比較した。またホテルへの送迎についても記述があるかどうか調べた。

 ハワイと違って行程表をよく読むと、交通渋滞が激しいので、宿泊ホテルまでの送迎が無いことも多いことがわかってきた。送迎なんぞはついて当たり前だと思うのだが、バンコクはそんなに甘くないようだ。

 またツアー会社の運営を比較しているサイトもあったので、その評価も検討した。それによるとツアーにはお土産やさんへの案内が付きもののようだった。

 ハワイでも経験があるので、事情に付いては分かっているが、初めての旅行ではよほど意志を強く持たないと、つい高いものを購入してしまいそうだ。そのようなわずらわしさから解放されるためには個人で行くのが望ましい。

 しかし個人の場合は交通機関の問題がある。王宮周辺は鉄道が無いので、船かタクシー利用になりそうだ。バスもあるのだろうが、かなり路線が複雑なようで辛そうだ。

 また周辺を観光していると、観光客を狙った詐欺のような犯罪に巻き込まれることも多いと書かれているページもあった。目的をしっかりもち、嫌なものはノーといえば済むことだが、これまた小心者にとっては面倒この上ない。OPツアーにするか、個人にするか、悩む。

 これを解決するためにインターネット上の旅行記をいろいろ検索し読んでみた。バンコク、一人旅、観光で検索すると、出るわ出るわ、男性の何たらかんたら体験記ばっかりだ。その合間を縫うように、意外に女性の一人旅が多いことにも驚かされた。

 これらの旅行記は参考になる。女性でも行けたんだから、というお守りみたいな心強さも感じる。一人で行く場合は、タクシーかバスか船という三つの選択肢があるようだが、いきなりバスはちょっと辛そうだ。目下の第一候補はBTSで終点まで行って、そこから船に乗るという方法。船にも乗れる、というのが面白そうだ。

 ここまで調べて、結局王宮方面へは個人で行くことにした。理由はツアーの場合の土産攻勢が嫌だったことと、時間的な制約。見学が自分のペースで出来ないこと。たとえ中途半端な見学になっても、自分の目でゆっくり見てみたい

 いくつか行けない場所があっても、乃至はまったく行けなくても、それはそれで思い出になるだろう。それこそがもしかしたら自分自身が求めている旅の真髄かも、なんて不安になりながらも、ちょっと格好良く考えてしまった。正直なところは、まあ何とかなるだろうという気持ちだ。

ムエタイ

 さてムエタイだ。名前だけは良く知っている。格闘技として、よく知られている。そしてタイはまさに本場だ。折角の機会だが、実際に見るかどうか。実はボクシングやプロレスを始めとして、ムエタイのような格闘技はこれまで実際に見たことが無い。また、あえて見たいとも思わないのだが、格闘技が主題になった本やマンガを読むのは嫌いではない。

 読んでいるうちにそれなりに興奮もして、よし明日から俺も基礎体力ぐらいはつけなくてはいかん。早速ジョギングだ。なんて思ってみたりするのだが、それも本を読んでいるときだけであって、読み終わった瞬間には、今日のアルコールのツマミは何にしようかなんて考えているところが情けない。

 しかし実際の観戦体験記なんぞを読むと、結構興奮するらしいことがよくわかる。よくよくガイドブックを見ると、ムエタイの練習体験が出来るとまで書いてある。そんなことは無論するつもりは無いが、腕に自身のある輩は、「よし俺も一つサンドバッグに蹴りでも入れて、向こうの連中をうならせてやろう」なんて思うのかもしれない。

 それほどまでに熱中するものであるなら、一度は覗いてみても良いだろう。というわけで、夜、暇を持て余したときの候補に入れておくことにした。


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