朝食会場へ

部屋の設備はそれなりに満足できた

 一人になったところで、とりあえず冷蔵庫からビールを取り出し飲んだ。飲みながら窓に近づき、分厚いカーテンを開け外の景色を見る。

 地理的感覚が皆無なので、自分がどちらを向いているのかよく分からなかったが、ホテル前のメインの通りに沿って、きらびやかなネオンサインがいくつか見えた。はは〜、あれが例の、と思いつつ、風呂を準備することにした。

 風呂場は広かった。日本でいえば3畳ぐらいの広さだろうか。奥にかなり大きなバスタブ。手前の左側隅に便器。何もそんなに壁にくっつけなくてもいいだろう、空間は一杯あるのに、という位置にある。

 反対側に鏡。アメニティは宿泊料が安いせいか簡素なものだった。しかし私はもともとホテルのアメニティはほとんど使わないので、これで充分だ。タオル類は用意されていたが、パジャマやバスローブの類は一切なかった。

エメラルドホテル アメニティ
質素なアメニティ
エメラルドホテル 部屋
入り口を入ったときの部屋の様子


 お湯を満たしつつ、今度はテレビのチャンネルチェックだ。順番にチャンネルを回していくと、ほとんどがニュースの類であった。タイ語の他に英語バージョンが数局。日本語チャンネルも一つあった。ニュースはもちろん地震の被災状況ばかりだ。

 テレビの次にセーフティボックスを確認。4つの数字のパスワードを設定し、がちゃんと閉めるものだ。早速パスポートと日本円、帰りの航空券、すぐには使わないと思われるタイの金を入れた。パスワードは、念のため自分の生年月日や電話番号の数字を避けた。

 というところで1本目のビールがなくなったので2本目に突入。1本の料金が95Bであるから、約250円だ。高いとは思うが、今から近くのコンビニに買いに行くわけにもいかない。

 ビールを飲んでぼーっとしている頃、風呂の準備完了。心ゆくまでバスタブで手足を伸ばし、リラックス。ようやくたどり着いたんだ、という実感がわいてきた。

 ビールを飲み干し、広大なベッドに身を横たえる。エアコンの効きが若干弱いのと、送風の音が気になり夜中に数回目が覚めたが、あとは熟睡。気がついたら朝の7時だった。


びびりながら朝食ビュッフェに出向く


 洗顔を済まし、7時半になったので朝食クーポンと記録用のデジカメを持って、最上階のレストランに向かった。

 ちなみにバンコクの水道は体に余りよくないらしいと聞いていたので、洗顔はどうするか悩んだ。特に歯磨きのうがいはどうするのだろうか。細かいことがいちいち気になる。冷蔵庫に瓶に入った無料の水が2本置いてあったが、それをわざわざ利用するのもなんかばかばかしいので、結局歯磨きは水道水で済ませた。

 いよいよ本格的なバンコク旅行の始まりだ。置き引き等に注意するために所持品は必要最低限に絞ろう。もちろんたかが朝食にたくさんの荷物を持っていく必要はまったくない。本来ならデジカメすら必要ないだろうが、とりあえず初回なので持参した。

 事前の調査によれば、このホテルはアジア系の宿泊客が多く、朝食会場は結構賑やかだと書かれている。さてどんな感じだろうか。個人的には、あまり賑やかなのは好きではないので、ほどほどの混雑ならいいなあと考えていた。

 エレベーターに乗り最上階へ。20階ぐらいだっただろうか。4回も行っているのに階数の記憶がない。

  
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