タイ舞踊を鑑賞

ほろ酔い加減でタイ舞踊を鑑賞する

 ビールをもう1本お代わりしたところで、ようやく舞台が明るくなってきた。ちょうどほろ酔い加減だ。同時にいきなりタイ特有の舞踊の衣装に身を包んだ妙齢の美女が二人、客席を巡回し始めた。希望によって、美女との記念写真が撮影できるのだ。

 ハワイでも観光地の要所要所でこのような撮影が行われていたりするが、概してその料金が高く設定されているので、新婚旅行以外利用したことはない。

 従ってここでも誘いを受けたが、ちょっと唐突だったので断ってしまった。しかし冷静になってタイの物価や一人旅であったことを考えると、素直に応じて良かったのではないかとちょっと悔やまれる。

タイ舞踊 シーロムビレッジ さて舞台の方では楽器紹介が始まった。タイ語、英語、日本語の順で解説が入る。解説と同時に楽器が演奏される。民族楽器特有の音色だが、正直、それほど美しい音色ではなかった。

 これらが合奏になると、美しい音色になるのかと若干期待したのだが、やはり民族楽器は民族楽器であった。個人的には笛の音や弦の音が好きなので、好みもあるかもしれない。

 8時半になり舞踊が始まった。衣装がきらびやかである。面をつけている場合とつけていない場合がある。特有の足捌きや指使いが如何にも伝統的だ。

 場面場面の歴史的な説明があって、その踊りの意味付けがなされるのだが、残念ながら実際の踊りと関連しているようには見えない。

 最初は真剣に見て、写真も撮っていたのだが段々飽きてきた。踊りそのものの背景に対する認識や踊り方の知識がまったくないままに鑑賞しているのだからやむを得ないだろう。(フラなら、なんとなくイメージできるのだが)

 しょうがないのでビールを飲んだり他の客の様子を見たりしていたが、やはり大半の観光客は飽きているようだ。隣の年配夫婦に至っては美女二人と記念撮影をして、その写真をもらっておきながら、それをテーブル上に残し退席してしまった。なんとなく分かる気もする。

 私自身も終わりが近づいたことを感じ、終わったときの混雑を予想して、ちょっと前に退席することにした。チェックをお願いすると、
ビール1本の値段が150B。破格の高さだ。ホテルよりも高い。なるほどこれで儲けているんだ、と料金の安さを納得した。


ちょっとだけ某通りを歩いてみる

 時刻は9時半。早寝早起きが習慣のおじさんとしては結構遅くまでがんばったと言える。シーロムビレッジを後にして、再び徒歩でBTSの駅に向かい、さらにサラディーン駅で地下鉄に乗り換えた。

 当然ホテルに戻るつもりだったが、ちょっと途中下車。少しだけ某通りを歩いて見学することに。

 初めは駅を降りてどちらに向かえばよいのかわからなくなってしまい、反対側へ100mぐらい歩き、これはおかしいと酔った頭で考えた。引き返して再び駅を通過し、20mほど歩くと、右側になんとも賑やかな通りがあった。

 ネオンサインがまぶしい。人通りが多い。若いお姉さん方と欧米人が楽しそうに通りを行ったり来たりしている。

 お姉さん方は独特の雰囲気だ。とりあえず通りに侵入し、左右をキョロキョロ見ながら、まったくの初心者状態で歩いてみた。店の中からはビートの利いた音楽が聞こえてくる。

 学生時代は池袋の繁華街でよく飲み歩いたりしたが、そのときの雰囲気と良く似ている。ただし街頭に出ているお姉さんの人数がこちらは格段に多い。

 インターネットの情報に寄れば、この手の場所はすぐに声がかかったり、腕をつかまれたりすると言うことだったが、そのような攻撃にあっているのは欧米人が多いようだった。

 おじさんの風貌が冴えなかったのか、金持ちには見えなかったのか、数人に腕をつかまれた以外、特に問題はなかった。

 通りの反対側までだいたい100mぐらいだろうか。この間を1往復して、なるほどこうゆう所かとなんとなく納得して、そのまま地下鉄に乗りホテルに戻った。

 ホテルに戻る途中、ふと見ると裏手にセブンイレブンを発見。ここでちょっとビールを購入し、11時、ホテル着。フロントはこの時間でも大混雑。そこをすり抜けるようにして部屋へ。いやはや疲れた、というのが本音。すぐに再度ビールを飲んで風呂に入り、熟睡。


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