カムチャナブリのオプショナルツアー
(その5)

川沿いの断崖のレストランで食べた昼食ビュッフェは意外においしかったカムチャナプリツアー アルヒル桟道橋

 列車を降り、左側を流れている川に向かって坂を降りていったところが、今日の昼食場所のレストランだった。名前はわからない。

 すでに料理は出来上がっていて、座席も用意されている。座席は段々畑のように、いくつかのまとまりが2〜3箇所に分かれている。全部で100人ぐらいは同時に食べられそうだ。

 我々一行は、最も川の見晴らしがよく、食べ物を取りに行くのも楽な、かなり良い席に案内された。席は自由なので、テーブルについた順に席に座る。左隣は中年夫婦、右隣は家族連れ、前には30歳ぐらいと思われる息子さんと一緒の初老の夫婦が座った。

 ビュッフェなので食事はすべて自分で取りに行かなければならない。席を確保して、早速どんな料理があるか見て回った。

 御飯やチャカムチャナプリツアー アルヒル桟道橋ーハン、ヤキそばが主食で、これに10種類ぐらいのおかずが用意されている。他に果物や飲み物もある。ただし食後のコーヒーはインスタントコーヒーで、粉を入れてかき混ぜるだけ。それでも無いよりは良い。

 アルコール類は別売でお金が必要だ。とりあえず一皿目は無難なものを選んで味を確かめた。意外にうまい、というのが正直な感想だ。シーロムビレッジのタイ料理よりうまい気がする。

 川面を見ていると、さわやかな風が通り過ぎ(もちろんオープンエアだ)、田舎の風景と重なり、タイにいるとは思えなくなる。私の住んでいる埼玉で言えば、長瀞の河川敷で食事をしている雰囲気だ。

 1杯目を無事食べ終わる頃になると、これまでほとんど話をしなかった同行者も、なんとなく打ち解けてきて話が始まるものだ。私は正面の老夫婦に話し掛けられた。最初は定番の、どちらからとか、何日ぐらいの滞在か、なんていう話題だ。

カムチャナプリツアー アルヒル桟道橋

 それによると福岡から5日間の日程で来たという事だ。タイの言葉はわからないが息子さんが以前来たことがあるらしく、ガイド代わりに案内してもらっているようだ。

 こちらは中年おじさんの一人旅なので、いったい何をしに来ているんだろうと思われたかもしれない。もっとも一旦話のきっかけがつかめれば、人は急速に親しくなるものだ。私にしても、やはり日本語の会話は精神的に楽だ。

 食後、まだ集合には時間があったので、来るときゆっくり通過した「アルヒル桟道橋」に歩いて行ってみた。レストランからは100mぐらいの距離だ。

 線路の上を歩いて断崖に近づく。線路の枕木の間からは、下の崖が見えるので、ちょっとばかり恐い気がする。断崖は如何にも爆破しましたという様子で垂直に切り立っている。断崖とレールと川のコントラストがなんとも言えず美しい。

 再びレストランに方面に戻ると、ガイドさんが現われ、ここからはバスで再びカムチャナブリの街に戻ることを教えてくれた。


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