第1日目 レインボー4へ

 時刻は8時。レインボー4の前に行き、店内に入るそぶりを見せると、おじさんがカーテンをさっと引いてくれます。そのまま中にはいると、その姿を目ざとく見つけたウエートレスさんが、懐中電灯で「こっちに来い」と合図をしてくれます。

 そのまま言われた席に座り、先ずはウエイトレスさんの顔を見て「ハイネケーン!」と叫びます。叫ばないと音楽がうるさくて聞こえないからです。

 早速ステージを眺め、ビールが来るのを待ちますが、8時という時間帯は微妙な時間帯のようで、今まさに女の子達が続々と出勤してくるようでした。

 そのためステージにいる人数はまだ少なく、「ありゃりゃ、ちょっと早すぎたか」と思ったものの、「まあビールを飲んでいれば大丈夫だろう」と判断。(何が大丈夫なのか、という気もしますが)

 運ばれてきたビールを飲んで、あたりを見回すと、客の方もまだ5分の入りでした。「客も女の子も、もう少し人数が増えないと、やはり活気が感じられないな」と思っていると、暇そうなおじさんに見えたのか、いきなりどこからともなく女の子が現れ、私の意思表示はまったく無視して隣に座り込んできます。

 さらに、「私の名前は・・・です」というので、「はいはい」という感じで頷くと、「あなた〜名前は〜」と語尾を上げて聞いてきます。

 しかし申し訳ないのですが、顔を見るとどうも私の好みではない。(私自身が選り好みできるような風貌ではないのですが)外人さんが好むような顔立ちです。そこで「名前は秘密」と誤魔化します。

 すると今度は「マッサージしてあげます」と勝手に肩を揉んだりしてきます。確かに気持ちはいいのですが、もう少し他の女の子を捜したいなあと思っていたので、ちょっとありがた迷惑です。

 とはいうもののそう簡単に邪険にするのも可哀想で、されるがままにしばらくなっていましたが、その内「コオラア?」と言い出したので、はっきりと「ノー」と伝えると、どうやら脈がないと分かったらしく、ダンスのチェンジと共に去っていきました。

 「はあ、良かった良かった」と思っていると、5分ぐらいたって、またしても、ドンと私の横に違う子が座ってきて、ほぼまったく同じ事の繰り返し。しかもこの子もどうも私とは気があいそうにない。

 周りを見回しても、私のように勝手に居座られているお客さんは少ないので、もしかすると皆さん常連で、好みの子がくるのを待っているのかなとも感じました。

 少なくとも私が持てているというような錯覚は持っていません。もしかすると年寄りに見えて、それなら金があるだろうと思われたのかもしれません。

 結局二人目の子も、私がなんら自分からアクションを起こさないので諦めたようで、友人と一緒に去っていきました。それを契機に、「ちょっと現状は良くない。店を変えよう」と思い、チェック。その頃にはお店もだいぶ混んできていました。

 店を出てそのまま通路を右に進み、2階を一周する形でお店の前を歩きます。グルッと回ってみますが、「よし入ろう」という気になるお店もありません。

 最後に「レインボー3」を見ましたが、4に較べるとお客さんも女の子もさらに少ない感じで「こりゃ駄目だ」と思い、その前にある階段から1階に下ります。


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