第2日目 カウボーイ バカラ

 「夢路」から一番近い歓楽街と言えば「カウボーイ」ですね。良い気持ちになって、地下道を通り抜けいつもの通りへ。両側から勧誘の声が聞こえてきますが、余り気にせず、先ず「ティーラック」というお店を覗きました。

 しかし時刻がまだ7時半過ぎだったせいか、なんとなく店内がガランとしています。このお店何回も覗いていますが、満席になっているのを見たことがありません。

 しょうがないのですぐにとって返し、結局いつもの「バカラ」へ。5分ぐらいの入りでしょうか。席に座って、またもやハイネケンを頼みます。内心「ちょっとピッチを落とさないとまずいぞ」という理性の声が聞こえています。

 ビールを飲みながら店内をボーット眺めていると、今まさに続々と女の子達が出勤してくる時間でした。みんな8時ぐらいを目安にしているみたいです。しかしそうなるとその前からいる子達がちょっと可哀想な気もします。

 しばらく一人で飲んでいると、やはりさりげなく笑顔を振りまきながら近づいてくる子がいました。これって本当に不思議です。周りには私より若くて格好良い男性がいっぱいいるのに、何を基準にして近づいてくるんでしょうか?

 顔つきが、この相手なら組み易すし、という顔をしているんでしょうか?金持ちには到底見えないと思います。服装はTシャツ。ただし、チョイ悪外人さんのような半ズボンではなく長ズボンにしています。私にしては少しだけ恰好を意識しています。

 というのもタイの人たちに限らないと思うのですが、ホテルのチェックイン等では、客の服装を見てある程度客層を判断しているんだという話を読んだことがあるからです。

 というわけで、俺は遊びまくっているんだ、というチョイ悪おじさんではなく、俺はさりげなく遊んでいるんだ、ということをアピールする服装が良いかなと思っています。(だから長ズボンというのも、発想は貧弱ですが。ただ年相応と言うことも考えています)

 ともあれ、どの店に行っても10分ぐらい一人で飲んでいると誰かが声をかけてきますから、やはり何か特徴があるのだと思います。女性にもてる、なんて言う錯覚はまったく持っていません。

 それはさておき、寄ってきた子は結構可愛らしい子でした。遠慮がちに「座ってイイデスカ?と聞いてきたので、酔って寛大な気持ちになっていたため、「飲物だけならいいよ」(Only drink OK?)というと、「それで良いです」と言うので腰をずらして場所を空けます。

 女の子は早速コーラを取りに行きました。戻ってきて、名前を聞いたりしたのですが、うるさいのと酔っているのと発音が似たような音がいっぱいあるのでよく聞き取れず、持参したメモ帳を取りだしアルファベットを書いてもらい、やっと納得。ついでに番号も教えてもらいました。個人的には感じのよい子だなと感じました。

 そこまで感じたら当然その先があるだろう、となりますが、30分ほどおしゃべりを楽しんで、ダンスのチェンジを機会に店を出ました。

 実は昨晩ナナのレインボー2で再会した子が別れ際に、さんざん「トモローナ」(tomorrow na)という言葉を繰り返し、半分強制的に約束をさせられていたからです。約束という言葉に重きを置く律儀な私は、店を出て、いそいそとBTSに向かいます。


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