第5日 夕食は「魚むら」

 昼寝をしてシャワーを浴びて、先ほどの投票受付所での騒ぎを再確認。どこで何が起きているかが心配です。これから行く場所で騒ぎが起きていたのでは困ります。

 しかしどうやら騒ぎそのものは収束に向かっているようで、繁華街で騒動が起きていると言うことはなさそうです。

 その事をじっくりと確かめて、この日は少し遅めの7時半ぐらいにホテルを出発。タニヤに向かいました。通りをぶらりぶらりと歩きながら、店のメニューを見ていきますが、寿司関係は高いですね。

 かといってまたラーメン関係ではなあという気がします。

 歩いていると、すぐに中年のおじさんがすり寄ってきて、「マッサージ」とか「DVD」とか、まあいろいろ囁いてきます。

 基本的に「まったくその気がない」と分かればすぐに離れてくれますが、ちょっとでも興味を示すとテンションが上がります。

 私はタイ語は分からないので、ともかく手を振って「ノーサンキュー」を押し通します。視線を合わすこともしません。

 もしその気があっても、こういったおじさんの勧誘ではなく、たぶん店先で待ちかまえているお姉さん達と交渉をすると思います。(実際に交渉したことはありませんが)

 というわけで通りに沿って順に店先を見て立ち止まったのが「魚むら」。前日も「桃太郎ラーメン」のちょっと手前です。

 ネットでは庶民的な店という評価があり、タニヤ界隈では利用しやすいというコメントが出ていました。

 ガラッとドアを開けると、正面にテーブル席がいくつか。右側に会計。奥の方にカウンターがあるようでしたが、何故か入口近くのテーブル席に案内されました。

 この瞬間に私は「あれ?どうしてカウンターに案内されないのかな」と感じたのですが、まあテーブル席の方がゆっくり出来るのでそのまま座りメニューをもらいます。

 (カウンター席は満席だったのかもしれませんが、後から来たおじさんが奧のカウンター席に向かっていったので、空席はあったと思います。もしかすると初めての客だと言うことを見分けたのかなという気もします)

 先ずはアサヒのドラフトビールを頼んで、オーダーを取り次いでくれたお姉さんに「ヤキトリ」とさっぱりしたものとして「冷や奴」を注文。

 しかしこのお姉さん、愛想がない。無表情でオーダーを受けます。ここでまた2回目の「あれ?変だな」という感覚。

 バンコクの居酒屋さんでは人なつっこく接客してくれるウエイトレスさんと、ある意味ビジネスライクに徹した接客をするウエイトレスさんがいますが、そのどちらでもない。簡単に言えばしょうがないから働いているという感じです。

 オーダー後、しばらく待っていましたがビールはすぐ出てきたものの、ヤキトリも、すぐ出来るはずの冷や奴も出てこない。

 混んでいるのかなと思ったのですが、周囲を見るとそうでもない。結局何も食べずにビールが半分ぐらいになった頃冷や奴登場。

 しかし持ってきたお兄ちゃんに、「後は煮込みですね」と言われてがっくり。今日3回目の「あれ?どうしたんだ」という疑問が点灯。「焼き鳥ですよ」と訂正し、ビールをチョビチョビ飲みながら待っていると、ようやく焼き鳥登場。

 冷や奴も焼き鳥もごく普通の居酒屋さんの一品。値段も普通。しかしオーダーのお姉さんと言い、お兄ちゃんの再確認と言い、なんだか連係プレーがうまく噛み合っていない。

 こりゃ続けてオーダーしても面倒だなと思い、後は腹が減ったらコンビニかなんかで適当に食べようと思い退店。

 レジのお姉さんは愛想が良かったです。でもしばらくは行かない店になりそうです。



トップページヘ 10回目バンコク パッポンのゴーゴー