第6日目 蒸気機関車に乗車

アユタヤ駅

アユタヤ駅停車中の蒸気機関車 4時20分にアユタヤ駅到着。列車の発射時刻は5時。40分の待ち時間がありましたが、駅構内に足を踏み入れると、すでに連結された蒸気機関車が待機していました。

 周りには観光客多数。早速記念撮影です。線路の中だろうが駅のホームだろうが、お構いなしに自由に歩き回れます。もちろん改札もありません。

 もともとは日本の蒸気機関車だということで、これが2両互いに反対方向を向いて連結されています。

 理由は不明ですが、どちら向きにも対応できるようにということなのかなと判断しました。

 10分ほどこの蒸気機関車の周りをウロウロしていると、煙突から煙が出始めました。発射準備のようで、この後遠くに停車している客車を連結するため移動するようです。

 ころあいを見て近くのホームへ移動。蒸気機関車を一目見ようと観光客が多数いる中で待機していると、やがて警笛を鳴らしながら客車を連結した列車が目の前を左から右に通過。

 試運転でしょうか?いったん通過し、5分ぐらいしたら、今度は右から左に通過。観光客が待機しているホームには停車しないようです。

 乗り込もうと待機していたわれわれ観光客は列車が通過する度に右に行ったり左に行ったり、文字通り右往左往です。

 そのうちようやくちょっと離れたところにあるホームに停車。駅からタイ語のアナウンスがあり、乗客が一斉に移動。


蒸気機関車の旅

 「○号車ですよ。席は自由です」というガイドさんの声に促され、乗車。内部は4人がけと6人がけと思われる席に分かれていたので、迷わず4人がけ席を選択。

 待機していた観光客が多数いたので、車内は満員かと思いましたが、ほとんどの人は実際には乗車せず、蒸気機関車を眺めていただけのようです。
蒸気機関車 車内で配布された揚げ餃子のようなお菓子
 しばらくすると、なんと定刻どおりに発車。しかもスムースです。客車の連結状況がよいのでしょうか。

 ただし客車自体はかなり老朽化しています。木の椅子でないのが救いです。

 動き出して5分ぐらいで、写真のようなお菓子と水が配布されました。このお菓子、揚げ餃子のような感じでおいしかったです。

 で、ここから終点のフアランポーン駅まで、なんと2時間半だそうです。来るときのシャトルバスは1時間で来ましたから、私は最初ガイドさんの言い間違えではないかと疑っていました。

 距離的には80kmぐらいでしょうか。そう考えると「もしかしたら本当に2時間半かかるかも」というようにも思えました。

 実際走り出してみると、信じられないくらい遅い!最高速度が40kmぐらいでしょうか。だとすれば2時間はというのは間違いなさそうに思えます。

 車窓の風景をゆっくりと目で追うことができます。新幹線のように、「あれ?今見たの何だっけ?」なんて思うことはまったくありません。じっくり眺められます。

 昔私も子供のころ両親に連れられて上野駅から、祖父祖母がいた石川県まで蒸気機関車に乗った記憶がありますが、ともかく1日がかりの旅行だったことを覚えています。

 個人的には車窓風景を眺めながらボーっとしているのも好きなので、このツアー自体も楽しめましたが、残念なのは周囲の景色にあまり変化がないこと。時々ウトウトしながら乗車を楽しみましたが、乗ってしまえば蒸気機関車は見えません。

 蒸気機関車は乗るものではなく見るものだということがよくわかりました。



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