第5日目 ホテル間のタクシー移動 

 7時半に起きました。この日はホテルの移動日です。マンダリンホテルのチェックアウト時間を、室内の説明書で見たら12時となっていましたので、11時半頃まで休養を兼ねてホテルでごろごろしていようと決定。

 先ずは朝食ですが、ビーフシチュー、ヤキソバ、お粥なんぞを食べて、デザート等は無し。ちょっとビールの飲みすぎで胃に不調を感じたため、量を減らしました。

 部屋に戻ってスーツケースの詰め込み。まだお土産を買っていないので、中はスカスカ。片っ端から放り込めばなんとかなります。30分ぐらいで終了。

 その後はいつものように部屋でブログ書きとホームページ原稿の作成。最後に室内の細かい部分を、ホームページで紹介できるように写真撮影。

 11時20分、念には念を入れて忘れ物がないかをチェック。前回の旅行ではお土産に買ったチョコレートを冷蔵庫に入れたまま帰国。少量ですがショックでした。

 今回は冷蔵庫はほとんど使っていないのに、それでも入念にドアを開けてチェック。数回の見直しの末、ようやく納得してフロントへ。時刻は11時20分。

 チェックアウトの手続きは簡単。あっという間に終了。チェックイン時に請求されたクレジットカードで支払う予定だったデポジットはどうなるの?と一応確認したら、「破棄します」という返答で安心。

 スーツケースを持ってホテル出口に行くと、タクシー待ちの先客が3組。いつものお兄ちゃんがいましたが、「お昼頃は、このホテル前を通りかかる空車のタクシーが少ないので、ちょっと待ってて」と言われます。

 確かに通りを見ていても、タクシーらしき車がほとんど通り過ぎません。それでも数分まてば空車が来るようで、10分後ぐらいに無事乗車。ところがここからが面白い。

 以下ハワイ関連ブログにも書いた内容ですが、一部修正して転載します。

 そもそもバンコクの道路は行き止まりが多いのですが、さらに抜け道も一方通行だったりします。また幹線道路は違法な通行を避けるためか中央分離体が出来ています。

 その上、大きな交差点の信号は、1回の切り替わりに要する時間が1〜3分という長いものが多いため、交差点が近づくたびに、大きな渋滞が発生します。

 そこで利用者やタクシーの運転手さんは、そのときの交通事情や目的地の位置関係を考えながらタクシーを利用することになります。つまりタイは左側通行なので、最終的に目的地が道路の左側に来るように乗る場所の位置と方向を考えるわけです。

 で、今回のホテル間の移動ですが、ホテル前の大通りは中央分離帯があるためホテルを出ると左折しかできません。ところがこの日に移動する予定のホテルは、この道の右方向にあります。

 どうするんだろう?と思いつつ乗っていると、ホテルから左に1kmほど進んだ大きな交差点のど真ん中で堂々とUターン(ユーターン可の標識がありました)。しかしこの交差点に行き着くまでに渋滞にはまり10分ぐらい経過。

 ようやくUターンすると、道が空いていたので、運転手さん脱兎の如く飛ばして、一気に最初のホテルの真ん前を通過。そのままの勢いで快調に進みますが、私が目的としているホテルは、やはり運悪く道の右側にあります。

 というわけで、再び目的のホテル前をものすごい勢いで通過。また1kmぐらい余計に走って渋滞に捕まりつつ、その先の交差点で右折し、さらにその先の細い道でなんとかUターン。

 再び大通りに戻り、突っ走ります。すぐにホテルが左側に見えてきましたが、実は運転手さん、私が指定したホテルの場所まではよく分かっていないことが判明。

 直前に気づいて、「ここです。左のロータリーに入って」と指で示してようやく到着。もし私が「ここだ」と叫ばなければ、再び通過してしまうところです。

 何ともはや、無駄で効率が悪く、しかも客が道案内をしなくてはいけないという、ある意味メチャクチャなタクシーです。

 それでも料金は日本円で350円ぐらい。大変な仕事だなとつくづく思いますが、運転手を希望する人は後を絶たないらしく、石を投げればタクシーに当たるというぐらいの台数が走っています。

 こんな経験をして、「もう嫌だ」と思う人はバンコク嫌いになるのかもしれませんが、「面白い」と思う私のような物好きな人間も多数いるようです。

 旅行というのは常日頃感じている(日本の整然とした)価値観から離れることが楽しみの一つですから、何にでも首を突っ込みたくなる、興味関心の多い人は旅行好きなのかもしれません。



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