第1日目 パッポンへ

 タクシーはナナからプルンチット方面へ進み、いつもなら「オークラプレステージ」のある通りを左折するのですが、この日は道を良く知っている運転手さんだったようで、もう1本先の、地図で見ると「ソイ・トンソン」という通りを左折。

 ルンピニ公園を回り込むようにしてシーロム駅方面へ。「シーロムで良いか?」と聞かれたので、「良いですよ」と答えると、そのままシーロム通りに右折して適当なところで停車。

 タニヤやパッポンはシーロム通りをはさんだ反対側で、「へえ〜、こんな風に反対側に停める運転手さんもいるんだ」とまたまた勉強。料金は60Bでした。

 道路の左側に停められるとパッポン方面へはシーロム通りを横断する必要があり、「こりゃちょっと面倒だな」と思いつつ下りると、すぐ側に薄くはげかかった横断歩道があるのを発見。

 ただし車はびゅんびゅん来るので、数人の横断者と一緒に横断。さらに中央分離帯で反対側の車を確かめ横断。ようやくパッポン到着です。

 時刻は8時ちょっと過ぎ。「まだ早いかな」と思いつつ、60Bビールに釣られて入店する欧米人がいると思われる「エレクトリックブルー」へ。

 再三に渡って書いていますが、ここには割と気の合うというか横についてのんびり出来る子がいます。余り目立つ子ではありません。

 呼び込みさんの声に迎えられながら入店すると、目の前にすぐにチップや飲み物をねだってくるやり手のママさんがいました。悪い人ではないと思うのですが、どうもこの方は私は苦手です。

 一方右手のスミの方に暇な女の子やウエイトレスが集まっているのですが、その中の一人が私の顔を良く覚えていて、すぐに近寄ってきてオーダーをとってくれます。

 私が口を開くより早く、この子が「外の呼び込みが持っている看板のドラフトビールか?」と聞いてきますので、「そうだよ」と頷きます。なんだか「いつものやつ!」とか言って格好をつける常連さんみたいです。

 しばらくするとビールが来たので、それを飲みながらステージを見ますが、私が気にしている子の姿はありません。こういうとき過去にウエイトレスさんやママさんに奢ったりした経験があると、こちらも強気になれます。

 ウエイトレスさんに「いつもの子は?」と聞くと、「今日は休み」という返事。内心の落胆を隠しながら「いつ来る?」と聞いてみると、「分からない」というつれない返事。

 一方ママさんも近づいてきて、そういった事情を知っているのか、「誰か選んで、私に飲み物奢れ」と意味不明のことを言います。もちろん拒否です。ここははっきりさせないとズルズル進んでしまうのがこの店の、とくにこのママさんの特徴です。

 当然ながら、目当ての子がいないのに長居は無用です。もちろんそれ以外に何人か他にも気になる子はいるのですが、あまりにいろいろな子と話しをするのもどうかなあと思ってしまう義理堅さもあります。

 結局先ほどのウエイトレスさんに「二日後にまた来るからね」と伝えて退店。こういった情報はすぐに伝えてくれると分かっていますので、それ以上は特に言いませんでした。

 ちなみに料金は60Bですが100B渡して、ウエイトレスさんにチップと言って店を出ました。普通は20Bですから、それだけでも大喜び。こういった素直さについ財布の紐と頬が緩んでしまいます。

 エレクトリックブルーを出て次に向かったのが向かいの「バダビン」。時刻は8時半。ところがお客さんがいない。びっくりです。ステージ上を見ると、これまた見知った子が一人もいない。これもびっくり。

 結局ここもなんら収穫?がなく店を出ました。バダビンはどうなったんだろうと心配になりましたが、後日再訪問したときは混雑していましたから、少し時間が早すぎたのかもしれません。

 バダビンの理想的な入店時間は9時ぐらいがちょうど良い気がします。

 「こりゃツーストライクとられたな」と訳の分からないことを呟きながら、「まあいいや、初日だからナナに戻ろう」とあっさり退却を決定。



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