第3日目 レインボー3 

 ナナプラザへの角を曲がると、欧米のチョイ悪おじさんたちが道沿いのカウンター席に座って、通りを眺めながらおしゃべりをしています。

 その前を通り過ぎ、両替所の前で左折。以前はその右側のビアバーに気のいい子がいたのですが、いつの間にか見かけなくなってしまいました。残念です。

 「さてどうするか?定番のレインボー2か」と思ったのですが、茶髪巻き毛のイメージが頭に浮かび、「まあとにかく2階を歩いてみよう」と右側のエスカレーターへ。

 このエスカレーターを利用すると、上った先に常にマンダリンやその周辺の呼び込みさんたちが待ち構えていて声をかけてきます。

 ただし歩みを止めずに左に曲がればしつこく迫られるようなことはありません。しかし今回はちょっと気持ちが揺れて数秒間立ち止まったところ、すかさず呼び込みが激しくなり、促されるままに、そのまますぐ近くのマンダリンへ。

 店内はパッポンのピンクパンサーのミニチュア版といった感じ。小さなステージがいくつかあって、その周りに座席が配置されています。

 ということは踊りを見ようとすると見上げる形になり、結構首が疲れます。そうでない場合は遠くのステージを見るか、目の前の美しい足を見るしかありません。

 しかし私は目が悪いので、遠くのステージは良く見えません。またこの店の構造上の問題だと思いますが、全体を見渡せるような場所が少ないです。

 というわけで一番奥のソファーにとにかく座り、「さてどんな感じか」と全体を見回し、さらに目の前で踊っている子を見上げると、これがちょっと予想外に美しい子でした。

 かつて二度ほどこのお店には来たことがあるのですが、美しいとか可愛らしいという一般的な範疇に入る子は少なく、愛嬌のある子が多いと言う印象でしたが、よい意味でイメージがここでも変わりました。

 「へえ〜!」と内心感心しながら見上げていると、その視線息に気がついたのか、突然下を向いて私を見てニッコリ。この笑顔を待っていた?私も思わず微笑み返してしまいます。

 パッポンではごく普通の視線のやり取りですが、シャークやライトハウス、レインボー系ではあまり見られなくなった光景かも。(たまたま私がそう思っているだけかもしれません。女の子だってシニアより若い男性の方が良いはずです)

 というわけで、数回視線が合ったときを捉えて、試しに「飲み物飲む?」という仕草をして見せると、ダンス終了後すぐ私の横へ。

 近くで見ても美しい子でした。但し年齢は平均より上かも。ところが残念なことに、まったくのタイ語オンリー。コミュニケーションが100%不成立。挨拶だけ。

 こういう場合は潔く撤退です。「ありがとう」と伝えてチップを渡し退店。もしかするとそれほど長い期間働いていないのかもという気がしました。

 というわけで、美しい子とお近づきになったもののちょっと欲求不満のまま店を出て、そのまま2階を順に見ていますが、所々に筋骨たくましい屈強な女の子?が多数いて、そこを通り過ぎるのに気弱なおじさんちょっと勇気が必要。

 レインボー4に入ろうかなと思ってたのですが、どうもこの店と相性がよくないイメージがあり(美しい子は多いと思いますので若い人向き?)、今回はそのまま通り過ぎ、結局なんのインスピレーションも沸かないまま、反対側の階段まで来てしまいました。

 「まあしょうがないか。ホテルに戻るか」と階段を降り欠けたとき、悪魔のささやき?「このままホテルに帰ったら、帰国後に後悔するぞ」という声が聞こえたので、ふと周りを見回してユーターン。思い切って久しぶりに「レインボー3」へ。

 ここ数年閑古鳥が鳴いているように感じていた店ですが、カーテンの隙間から見たら結構盛況だったので、「こりゃ予想外だ」と思いつつ入店。時刻は10時半頃です。

 店内の奥のほうの座席に座りましたが、ステージ上の女の子がみんな入り口方向を向いて一列に並んでいて背中しか見えない席でした。

 ところがここで妙に愛想のよい、割と可愛らしいウエイトレスさんが一人いて、何かとちょっかいを出してきます。

 そういったシチュエーションも嫌いではないので、一緒になって「誰がいい?」なんて話をしていたら、(ちょっと英語が通じました)、「あの子がやさしくてよい」と教えてくれます。

 しかし背中しか見えませんから、「それで選べと言われてもなあ」と言うようなニュアンスで返事をしたら、いきなり該当の子にウェイトレスさんが声をかけてこちらに振り向かせます。

 その瞬間、「あっこりゃ相性のよい子だ」という勘が働き、こちらを見て笑っているので、「飲み物どう?」というジェスチャー。当然OKで、ダンス終了後隣へ。

 話してみると英語が通じるし、口調が物柔らか。20代前半とのことでしたが、雰囲気が落ち着いていて、これも好印象。久しぶり?に相性のよい子をレインボー系で見つけたなとうれしくなりました。

 しかし、夕方からビールをずっと飲み続けているので、さすがに酔いが回り、これ以上は危ないと思ったので11時過ぎにウエイトレスさんにもチップを渡して店を出ました。後はいつものように爆睡です。



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