旅行直前に爆発騒ぎ

 8月15日の土曜日にシャトルパーキングに駐車場予約を依頼しましたが、月曜になっても返事が来なかったので、17日月曜午後に確認の電話を入れました。

 当初は私が手続きを間違えたか、メールアドレスが正しくなかったのではという気がしていたのですが、電話をしたらヤフーメールの不具合だそうで、予約はきちんと入っているということでした。

 というわけで、これで予約関係はすべて終了。後はビジネスクラスの楽しい旅を待つだけだと思いつつ、いそいそとグーグルマップやトリップアドバイザーでpatayaの食事どころを調べたりしていました。

 ところが今日の朝一番のニュースを見てびっくり。ブログにもすぐに書きましたが、各種のガイドブックにもヒーリングスポットとして紹介されている「エラワン廟」で、パイプ爆弾が爆発

 亡くなられた方が18日の10時という現時点で19名。負傷者は100人以上という状況です。

 この場所はBTSのチットロム駅から、伊勢丹へ向かう高架橋の左側に位置していて、地元の信仰に篤い人たちが、朝から晩まで様々な供物を手向けてお祈りをしている場所です。

 私は通りかかるたびに、「タイの人は本当に信仰に篤いんだな」という思いを強くしていた場所ですが、そんな場所に爆弾を仕掛けるというのは、通常の神経では考えられないような気もします。

 巻き込まれたのは大多数が地元の人のようですが、観光で訪れていた中国人、台湾人、フィリピン人、そして日本人も1名巻き込まれたという報道があり、なんとも無念です。

 現時点で犯行声明は出されていないようですが、バンコク週報に寄れば、爆発の目的は、タイ観光に打撃を与え、軍政のイメージをダウンさせるのが目的、とされていますが、本当にそうなのか?

 現状のバンコクは、以前のデモ騒動のときよりむしろ落ち着いているイメージもあります。軍政を支持する地元の人も多いようですから、それに対するあてつけでしょうか?それにしてもやることが卑劣です。

 しかし問題は観光客としての対策ですね。ただこういった卑劣なテロ行為の場合、リスクをゼロにすることは難しいと思われるので、少しでも遭遇する確率を減らすという方法しかないように思います。

 その意味で対策を考えると、先ず嫌な言い方ですが、今回の爆発がエラワン廟という地元の人が多く集まる場所で起きた事を考えると、タイ国内で異なる思想を持った人どうしの対立から生じていると思われます。

 従って、欧米人やアジア各国からの旅行者を対象にしているわけではなさそうですから、巻き込まれるのを避けるためにも、地元の人が多数集まるような場所には近づかないというのが第一でしょうか?

 どんな場所がそれに該当するかは難しいのですが、例えば市街のあちこちにある庶民の市場や、地元の人が多く集まる寺院や繁華街。

 逆に言えば、観光客が多い場所は安全ということになりますが、実際には安全ではなくて、単に遭遇する確率が低いということです。

 しかしそうやって考えていくと、人が多く集まるバス停なんかも危険だなと思われますから、どこにいても安心できません。

 その意味から考えると、面倒で不経済ですが、タクシー利用の方が安全なのかもしれません。

 実際これまでもパヤタイ駅やサイアム駅で爆弾騒ぎがありましたから、特にこのチットロム駅周辺は、徒歩やBTSを使っての移動は避けた方が良さそうです。

 ちなみに外務省もこの件に関して「バンコクにおける爆発事案の発生に伴う注意喚起」という文書を発表しています。

 しかし外務省の考え方は、無闇に出歩かない、人ごみを避けるというのが基本になっているだけで、拘束力はほとんどなく、まだアドバイスにもなっていないような気もします。

 と思って11時に再びニュースを見たら、タイ国防相は「観光業に打撃を与える狙いで外国人を標的にしていた」という見解を示したそうですから、上記の私の考えは間違っているのかもしれません。
トップページヘ 2015年8月 旅行キャンセル