ゴーゴーでぼ〜っとしていたい

 さて、ゴーゴーバーにいるとき、なんとなく女の子を眺めてぼ〜っとしていたい、ということもあると思います。特に仕事なんかでストレスを抱えてようやくの思いでバンコクにたどり着いたなんて時です。

 バンコクにようやくたどり着いて、夕食はちょっと飲んで食べて、後はホテルで一人寂しく風呂に入って寝る、なんてのはさすがに悲しい。じゃあちょっとゴーゴーでも行って、美しくそして可愛らしい女の子でも眺めてみようかと思うのは、割と健全な気持ちだと思うのですがどうでしょうか。

 というわけで、事前の下調べをしているかどうかは分かりませんが、まあどこかのゴーゴーに入り、ビールをちびりちびりと飲み、ステージを眺めます。個人的にはこうゆう時間が好きです。

 周りにいる客で知った顔はいません。自分がこのゴーゴーに来ていることは、自分以外誰も知らない、なんて、まあちょっとした逃避ですが、それもまたたまにはいいものです。

 しかし自分自身はそう思っていても、お店側としてはなかなかそうゆう客を許してくれません。ビール1本が150Bですから日本円で550円ぐらいでしょうか。

 この金額で、横に誰も呼ばず、特定の座席を1時間も2時間も占有し、女の子を眺めるだけで何もアクションを起こさない客では儲けにつながりません。

 まあ中には客の意向を最大限尊重してほったらかしにしてくれる店もありますが、ゴーゴーに慣れてくると、それはそれで寂しいものがあります。

 特に私のような内気な初老のおじさんは、自分から積極的に動くのが苦手ですから、ぼ〜っと眺めている振りをしながら、誰かちょっかいをかけてくれないかな、なんて待っていることもあります。

 そうゆう店側の必要性と客側の期待がありますので、通常一定程度一人だけでぼ〜っとしていると、ウエイトレスさんやママさんが声をかけてきたり、さらには手の空いた(ダンスの順番ではない)ダンサーさんが、いきなり前に来て、「横に座っていいか」、と聞いて来ることが多いです。

 はじめてゴーゴーに行った時など、それだけで「おっ俺はまだもてるんだ」と錯覚?して舞い上がってしまうこともあります。(私自身の経験です)

 しかし好みでもない子が横に来て、ひたすら飲物を奢らされ、自分が目をつけていた子には見向きもされない、と言うこともありますから、断るときにはきちんと断った方がいいです。女の子の方も慣れていて、引き際はさっぱりしている子が多いです。

 中にはいきなり強引に横に尻をこじいれて、こちらの目を見て「コラア〜!」と叫ぶ子もいます。別に怒っているわけではなく、飲物を要求しているだけですが、こういった子達の多くは、すでにアルコールを飲んでいたりする子達でかなり危なっかしいです。

 まあそうゆうわけで、本来ならダンスを眺めたり、女の子を眺めたり、強烈なビートの効いた音楽に身を委ねたりしてのんびりしたいなと思うときもあるのですが、なかなかそんなまったりした時間は過ごせないなあ、と言うのが実感です。
 

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