バカラ

 初めてバンコクに行く前に下調べをしていて(当たり前ですが最初は普通の観光をするつもりでした)、バンコクは夜遊びが面白いという記述を見つけ、一時期夢中になって夜遊び情報を探しました。

 その時にいくつかのネット上の記述で、「タニヤやパッポンは高い」「ナナプラザでは人気店が大混雑」「一部のゴーゴーでは女の子がよってたかって飲物を奢らされる」「会計時に値段を誤魔化される」「ペイバーでとんでもない料金をふっかけられる」「ホテルに行ってからいろいろなトラブルがあった」「ホテルで知らぬ間にお金を財布から抜かれた」なんてことが書かれていて、やっぱり面倒なんだなと思いました。

 ところが、パッポンやナナに比べると「ソイ・カウボーイ」という通りのゴーゴーでは、田舎から出てきたばかりの女の子が働いていて、素朴な雰囲気が味わえるというよう記述が多く見られ、これなら私でも何とかなりそうだと思いました。2004年ぐらいの頃の下調べ時の話です。

 またその頃の記述では、MRTやBTSがなかった頃のバンコクの渋滞のことも結構取り上げられていましたが、私がバンコク入りを決意した頃は、すでにBTSとMRTが出来ていました。

 そんな背景の中で、ではこの「ソイ・カウボーイ」の中で、どの店が初心者向きなんだろうと、いくつかの名前をピックアップしました。

 候補としては「バカラ」「ロングガン」「シャーク」等があったように記憶していますが、特にメモを取ったわけではないので、記憶は薄れています。またナナではレインボー系が比較的安心して楽しめるという記述も多く見かけました。

 しかし初めてのバンコクでは、当然観光や食べ物、お土産が主になるわけで、夜遊びはあくまで副次的、夜の暇つぶし程度に考えていました。

 その時のゴーゴーバー訪問の詳細は旅行記を読んでもらえれば分かると思いますが、ともかく初心者丸出しで、一人旅で初めての海外旅行ですから、ともかく店に入るにも大変な勇気を必要としました。

 ただこの店の名前は記憶の片隅にあったようで、他のお客さんが入るのを見て、その勢いで入店。あとは旅行記通りです。

 その後バンコクに行くたびにこの店は顔を出していますが、年々雰囲気が変わっているように思います。特に最初の時は、ウエイトレスさんが私を初心者と見て何人かのゴーゴー嬢を連れてきて、この子はどうだ、なんて愛想を振りまいてくれましたが、最近(2012年)は、客の入りが良いためか、ウエイトレスさんは素朴な雰囲気がなくなり、事務的になったように感じました。

 また踊っている方は、以前も単に体を揺らしているだけで、踊っているという雰囲気はなかったのですが、最近は体を見せてそれを見つめる金を持っていそうな客を探すという行為だけで、店が回転しているように感じました。

 従って、「この子は相性が良さそうだ」と思って側に呼んでも、5分もしないうちに飲物ならまだしも「ペイバー」と言い出すので、雰囲気や会話を楽しみたいおじさんにとってはいささか興ざめの店となってしまいました。

 女の子にもノルマが課せられていて、それ以下だと給料等が減額されるようなシステムになっているため、女の子も客も人数は多いものの、単に夜のパートナーを求めるためだけの場になってしまったのかなと想像しています。

 初めて入ったときの素朴な雰囲気が私は忘れられないのですが、そんな状態では経営としては成り立たないのかもしれません。

 店には本当にきれいな、または可愛らしい子が大勢いるので、若い人たちは入店しただけで舞い上がってしまうのではないでしょうか。なお人気店になったためか、飲物代も他の店より高くなっています。

 2012年年末に行ったとき、少し雰囲気が変わったなと感じました。横に来てすぐ外へ行こう、と言い出す子が少し減ったように感じました。余りに業績?重視だったので、それを少し変更したのかもしれません。

 2013年から2014年にかけて、店内を一回りしてすぐに退散する客が増えたのか、入り口で飲み物を買うことを強要される場合があるようになりました。

 またネットの情報では、女の子を連れ出す時に、飲み物を2杯奢るという条件も付け加わったようなことが書かれていました。

 それでも時折入り口から垣間見える様子では、8時にはすでに店内は満席状態みたいですから、確かに人気はあるんだろうと思います。

 しかし人気がありすぎるということは、働く側に有利になると思われ、客側は適当にあしらわれる可能性も大きくなります。そういったニュアンスを感じて、最近(2015年)はバカラは遠慮して、お隣の「シャーク」に行くようになっています。

2013年7月

2日目の1店目

一番奥の方にある日本人お馴染みの店へ。すでに店内は大混雑。人気ぶりがうかがえます。ビールを頼んで落ち着きます。

 すると以前話をしたことがある子がステージを終えてすぐ目の前に表れ、「座って良いか」と聞いてきます。割とおとなしい感じの子で、英語がそこそこ通じます。

 目の前では多数の子が踊っていますが、別に断る理由もなかったので、飲物を奢って雑談。

 「お客さんが多いけどみんな日本人?」と聞いてみると、「日本人が多いけど、他に韓国、中国、マレーシア、フィリピンのお客さんもいる」とのことで、東南アジア全体にこの店の人気が拡がっているようです。

 さらに少しシステムについて質問してみました。どこかのページで、この店についてはシステムが変更になり、女の子と一緒に出かけるためには、飲物を2杯以上奢らなくてはいけないという規則になったという噂を聞いていたからです。

 別に私がそうしたいと思っているわけではないのですが、こちらの意志とは無関係に勝手に飲物代を加算されるのは不愉快だなと思っていました。

 正直に聞いてみると、もしかしたら相手に寄るのかもしれませんが、どうやら本当のようです。女の子の飲物代がいくらぐらいなのか正確には知らないのですが、たぶん150〜200Bぐらいだと思います。

 話をしたくて、ゆっくりと寛ぎ、その間自然に飲物が空になりもう1杯ねだられる、という状況は当然あると思います。その時実際に奢るかどうかは客の判断です。

 しかし何らかのアクションをしたときに、勝手に頼んでもいない飲物料金が加算されてしまうというシステムは理解できません。

 入店したときにそう言ったシステムについて詳しい説明があれば、客も納得して支払うと思いますが、そうでもなく会計時にそれが分かるというのはトラブルの元です。

 人気のある店で、強気の経営を行っているのだと思いますが、今回はその経営姿勢に強い疑問を感じ、女の子に特に不満はありませんでしたが、説明を聞いて一気に興ざめ。早々に退散することにしました。

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