機内で

13.機内

 成田からは千葉県上空を通って東京湾上空を通過。さらに三浦半島近くに出て、そこから少し右に旋回し、日本列島の南岸に沿って飛んでいきます。

 天気がよければ、右側の窓から富士山の頭を見ることが出来ます。すり鉢上の火口を眺めることが出来るのは面白い体験でした。

 さらに飛行機は駿河湾を通過。右側に信州の山を見ながら、あっという間に紀伊半島に到着。このあたり視界さえ良ければ午前便は日本列島縦断の景色を楽しめます。

 気流の条件が良ければ20〜30分ぐらいでシートベルト着用サインが消えますが、最近は「消えてもシートベルトは付けたままにしてください」、というアナウンスが入ります。実際私もトイレ以外はつけたままです。

 その後最初の機内食の準備が始まります。普通は最初に飲物、そして機内食の順番になります。

 アルコール類は機内の気圧が低いのでいつもより酔いが回りやすいと言われています。(私はあまりそのように感じたことはありません)

 機内食は二種類からの選択になることが多いようです。記念に機内食を撮影する人も多いです。私もその一人です。

 私はだいたいビールを飲んでいますが、ともかく場所が狭いので、食事時は何かと気を使います。特に膝の上に食べ物がこぼれたり、ナイフやフォークを床に落としたりすると、テーブルが邪魔で拾い上げることも出来ません。

 飛行機が若干揺れているときは、ビールをたっぷり注ぐと揺れてこぼれそうになるので、左手でカップを持って、右手で食事ということもあります。

 なお機内が寒い場合、遠慮無くブランケットを欲しいと申し出た方が良いです。追加してもらえます。

 私はチャイナを利用することが多いのですが、この場合台北空港乗換えとなります。台北まで旅行に行く方もいるので、機内で入国審査用紙が配布されますが、バンコク行きの場合はこれは貰う必要がありません。

 台北からバンコク行きの便で貰って、機内で記入します。必要なのはパスポートとバンコクに行くときと帰りの便名です。

 食後の過ごし方は、だいたい映画や持参した文庫本の読書が多いです。リモコンの使い方が慣れないと分かりにくいです。

 もちろん仮眠をとる場合もあります。機内の照明が明るい場合はアイマスクを利用し、機内が乾燥している場合はマスクを使ったりします。

 足は前方に少しでも投げ出せるように、あらかじめ通路側の座席を確保するようにしています。

 着陸が近づくと、シートベルト着用サインが点灯し、機体はぐんぐん降下。もちろんトイレ等は使えませんので、その前に行く必要があります。

 このあたりの雰囲気を私は前面の液晶ディスプレイの数字で眺めているのが好きです。10000mぐらいの高度から徐々に下降、時速900kmぐらいがいつの間にか600とか500に減速、−50℃といった外気温が徐々に高くなってきます。

 ちなみに降下中にテーブルは格納、背もたれは元の位置に戻すように指示されます。飛行機事故は着陸時に多いということを聞いているので、このときに私は機内用のスリッパから靴に履き替えています。

 チャイナの場合ですが、台北空港近辺はいつも気流が安定していないように思えます。スカッとした青空の下で着陸した経験がありません、そのせいか機体も小刻みに揺れます。

 また着陸前後に、空港が混みあっていると、あちこちで旋回をして時間つぶしをすることもあります。

 チャイナの場合、乗り継ぎ時間が午前便の場合1時間程度しかないので遅れると気持ちが焦りますが、バンコク行きの便は乗り換え客を待ってくれるようですから、機外に出て係員さんの指示に従えば大丈夫です。。

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