バンコクの魅力

旅行のきっかけ

 今から7年ほど前、物価が安そうだ、ちょっと新しい海外にチャレンジしたい、ハワイで鍛えた?英語を実際に試してみたい、航空運賃が安い、日本から飛行機で7時間ぐらいで行ける、治安は悪くなさそう、アジアの旅行記にはバンコクを題材にしたものが多い、若い女性が多数いる等々、いろいろな要素を加味してバンコク行きを決めました。

 ハワイに始めて行ったときもそうでしたが、基本的に日本で長年培った価値観というものが、海外では簡単に通用せず、それが逆に強烈なインパクトになります。

 旅行の醍醐味は、未知の場所、行ったことのない場所に行くだけではなく、日本という島国の中でいつのまにか閉鎖的になっている考え方を根底から覆すような体験が面白いということだと思います。

 ただし根底から覆すと言っても、治安が悪すぎて、行ったはいいけど身ぐるみ剥がされるとか、金品を奪われるとか、命の危険を感じるとかいうような旅行までは望んでいません。

 まあそんなような意識でバンコクに行ったわけですが、自分自身で書いた旅行記を再度読み返しても、1回目のバンコク入りは強烈な印象だったなと今でも思います。そしてその衝撃が今でもバンコクに通う原動力になっています。

 ではいったいどんなことに驚かされたのか。

 現在と違い当時はドンムアン空港でした。到着時間は夜8時ぐらいだったでしょうか。日本の明るい空港に較べるとちょっと薄暗い感じでした。

 飛行機を降りたときに感じた空気は熱帯のものでしたが、ハワイとはちょっと違う臭いや湿気も感じました。しかしこれは旅行先が違うんだから当たり前という意識です。特にショックは感じませんでした。新しい場所での緊張感だけです。


最初のカルチャーショック

 しかし、事前にいろいろ調査はしていたものの、初めての空港はやはり勝手が違います。特に印象に残っているのがタイ語です。ともかくアルファベットでもなく象形文字でもない、訳の分からない文字の傍らに書いてある英語を見ながら、他の人の流れに乗っかり入国審査に向かったことを覚えています。

 それにしてもタイ語というのは不思議な文字ですね。どう見ても文字には見えないし、皆同じような文字に見えます。これが最初のカルチャーショックです。

 世の中にはこんな不思議な文字があって、それが当たり前なんだというのは、頭で分かっていても実際に見るまでは納得できていなかったように思います。

 こんな文字を実際にタイの人は日常生活で読むのは当然としても書いているのか?書けるのかとも思いましたが、その後ゴーゴーのお店で、女の子が自分の名前を私が持参した小さなノートに書いてくれたので、あの文字を日常的に書いているんだと納得しました。


入国審査に要する時間が長すぎる

 二つめが入国審査に要するとてつもない長い時間です。私はハワイには20回近く行っていますが、たかだか15人か20人ぐらいしか並んでいない入国審査に何であんなに時間がかかるのか、本当に不思議でした。

 ハワイでは30mぐらいの列でも、一組が数分で終わりますので、どんどん列がはけます。

 ところがよく見ると、入国審査のカウンターで書類を書いている人がいたり、手続そのものが妙にのろかったり、審査官にテキパキ仕事をしようとする意欲が見られなかったり、それまで予備知識として本から得ていた知識が本当の事だとよく分かりました。

 ちなみに入国審査に要する時間は今もあまり変わっていないみたいで、いまだに時間がかかりすぎるという苦情があるみたいです。しかし、これもバンコク名物と割り切ってしまえば、それを如何にうまく抜けるかというのも楽しみの一つになるわけです。 



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