バンコクの魅力 ホテル

 バンコクに通い始めて、日本との物価の差を痛感し、ほんの少しですがリッチな気分になれると言うことを発見して嬉しくなりました。

 以前書いたように、先ずは交通費が安いですね。さらに食費も日本食や特定のレストランにこだわらなければ一食数百円で食べることが出来ます。(それでもここ7〜8年で飲食店の料金もずいぶん上がったなとは感じています)

 そんな中でさらに嬉しいのはホテルです。ともかく1泊数万円のホテルから、数百円のともかく寝るだけというようなホテルだか単なる簡易宿泊施設だか分からないような宿泊場所があるそうです。

 私がこれまで宿泊した中で一番安かったのは、「ナナ駅」近くにある「スイスパークホテル」ですが、これが1泊3200円。日本ならカプセルホテルになってしまいそうです。

 ところがバンコクではホテルそのものは若干老朽化していたものの、部屋の広さは25m2ぐらい。駅からは歩いて1〜2分。しかも朝食付き、ということです。

 部屋の設備に特に不備はなく、あえて言えばホテルのフロントの女の子たちにほとんど愛想がなく、ひじょうにビジネスライクだったことが今でも印象に残っている程度です。

 しかし、客層がたぶんそういったビジネスマンか遊び慣れている人が多いホテルなのではと感じましたので、しょうがないかなとも思えました。

 いずれにせよ、私のホテルへの価値観はこのスイスパークが今も基準になっています。つまりスクンビットという繁華街にすぐ近く、BTSの駅まで1〜2分、部屋の広さも一人で使うには充分というホテルが、最低ライン3000円ぐらいだということです。

 当然おなじ3000円でも郊外というか、BTSやMRTでバンコク中心部から離れれば離れるほどホテルの格式は高くなり設備も充実すると言うことです。

 それ以後だいたい5000円前後のホテルに泊まるようにしていますが、私の場合歩きとBTS、MRTでの移動が中心になるため、基本的にアソーク駅、スクンビット駅を中心に考える癖がついてしまいました。

 この界隈で5000円ぐらいの宿泊費を考えると、部屋の広さは最低でも25m2以上で朝食付き、バスタブの有無はホテルによって差があるものの、従業員さんの態度も、この価格帯から洗練されるような気がします。

 日本だと5000円ぐらいのホテルは、部屋の広さが10数m2で、ベッドはよくてセミダブル。コンパクトなライティングデスクに身を縮めてはいるようなバスタブがついている感じでしょうか。この差は大きいです。

 つまりホテル滞在をゆっくり楽しめる環境が整っていると言うことです。ただし欠点も多少はあります。一つはビルが多すぎて、眺望の良いホテルが少ないこと。バスやトイレの水回りの排水が充分でなかったり、お湯の出がいまいちだったりします。

 しかしそれも含めて異国のホテルだと割り切って、それを楽しむぐらいのゆとりがあれば、旅行自体がさらに価値観のあるものになるような気がします。

 それでもそういった不備は絶対に許せない、ということであれば、さらに上級グレードのホテルはいくらでもあります。それもまたバンコク滞在の魅力かなと思います。



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