バンコクの人々

 最初のバンコク入りで、ドンムアン空港出口で目玉ギョロギョロ集団に出くわし、すっかりびびってしまった私ですが、バンコクでは、同じアジア系でもいろいろな顔つきの人がいるなあと、街を出歩くようになって感じるようになりました。

 人種の顔つきの特徴については、何となく感じていたつもりですが、上記の最初に出くわした人たちは色も浅黒く、インドや中東系の人なんだろうなと思っています。

 一方中国系の一重まぶたのスラッとした人も多いですね。どちらかといえば、こういった方々がいわゆるタイ人なのかなと思っています。

 しかし日本と違ってタイは周辺の国と地続きで、基本的に周りから入ってくる人も日本と較べると比較にならないぐらい多いのではと想像できます。

 そこでタイ人というのはどのような人たちを指すのか改めて調べてみると、要するに中国等の北方、さらに山岳地帯の少数民族マレー半島や東南アジアの人々、そして西側のインド、中東の人々が該当するのかなと思われます。

 そういった人々で構成されている国に、日本やその他のアジアの国、更にはヨーロッパや中東の人々が観光客として押し寄せているようで、ともかくいろいろな人種を見ることが出来ます。

 いろいろな人種がいるという事は、価値観や宗教観、考え方やものの見方も異なるわけで、本来ならあちこちでもめ事が起きてもおかしくないようにも思いますが、それが何となくうまく行っているのは、やはり「マイペンライ」の精神が息づいているからかなと思われます。

 だからといって、また日本企業が多数タイに進出している実情があるからといって、日本の価値観をそのまま持ち込み生活するのは、やはり厳しいだろうなと思えます。

 その辺を間違えて、タイで老後の人生を送ろうと考えている人もいるようですが、確かに今のところ物価は日本よりやすいものの、タイの経済の発展はめざましいので、あと10年もすれば、経済そのものも逆転するのではと言う予想すら出来ます。

 今なら年金暮らしでも成立するかもしれませんが、ここ7〜8年通っている間にも物価が上がっているなと言う感覚がありますので、10年先はどうなっているか分かりません。

 話がずれました。というわけでいろいろな人がいて、いろいろな価値観や多様性を経験できる場所だなと思います。このことは街中に星の数ほどあるレストランの種類にも良くあらわれています。

 そんな中で日本人が付き合いやすいのは、やはり中国系の人たちでしょうか?しかしそれは、もしかすると単に容姿が似ているというだけの親近感かもしれません。

 また普段は凄く柔和な人たちが多いのに、なぜかムエタイで代表されるようなスポーツには、感情を剥き出しにしてしまうという面があるようで、普段の表情からは想像できません。

 いずれにしても、旅行に出かける限り現地の人と何らかのコミュニケーションを取る、ということが自身の考え方に大きく影響するような気もします。その意味でも、現地の人と出来るだけ話をする機会を持ちたいなと思っていますが、やはり言葉の壁が厚いです。



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