チャオプラヤー川について

チャオプラヤー川から見たワットアルン バンコクに行くたびに一度は見に行きたいなと思えるところがチャオプラヤー川です。日本国内でもバンコク以上に好きなハワイでもそうなのですが、どうも私は水のある風景が好きなようです。

 というわけで毎回サバーン・タークシン駅からチャオプラヤエクスプレスに乗って、短距離クルーズを楽しんでいます。

 川そのものはお世辞にも美しいとは言えず、いったい何が混入しているんだろうと思えるような茶色い水が、流れているのかどうかも分からないように淀んでいるように見えます。

 また日本では見たことのないような巨大なホテイアオイの群落があちこちにプカプカ浮いていて、よく見るとその近くで魚が跳ねていたりしますので、「こんな水の中でも魚がいるんだ」と驚きます。

 沿岸を見ると高級リゾートホテルのレストランがリバーサイドに拡がっているかと思うと、今にも川の中に沈没してしまいそうな、朽ち果てたような家が連なっていたりして、「きっとあそこにも人が住んでいるんだろうなあ」と思うと、その落差にただただ驚くばかりです。

 また地元の子ども達?が泳いでいたり釣りをしているのを見かけたこともありますが、釣れた魚は食べるんだろうかと不安を感じました。

 この川ですが、昔小学校か中学校で世界地理を勉強したとき、もう1本東側を流れている「メコン川」と共に、「メナム川」と教えられたような気がします。

 しかし今ウィキペディアで調べてみたら、もともとは「メーナーム・チャオプラヤ」と呼ばれていたそうで、それを外国人がメナム川と呼び始めたようです。しかし本来はメーナームが川を意味する語句で、チャオプラヤーが固有名詞だと言うことが分かり、今はチャオプラヤー川に統一されています。

 タイに行くとき、そういえばこの辺にメコン、メナムという大きな川が流れていたけどなあ、という記憶があったのですが、これでようやく疑問が解消しました。

 で、このチャオプラヤ川ですが、ウィキペディアによれば全長は372kmだそうで、東京から名古屋ぐらいまでの距離でしょうか。

 バンコクからカンチャナブリーやアユタヤに行くときも感じたことですが、この川の流域は、ともかく起伏がほとんどないですね。ひたすら平野が続く感じです。

 地図で南北のその平野の距離を見てみると300kmぐらいあり東西は200kmぐらいあります。日本で言えば関東平野がそのまま新潟ぐらいまで続いている感じでしょうか。

 だからこそ余りにも雨が多いと2011年の秋のように、簡単に洪水が発生するのだと思います。だいたい排水しようにも標高が低いでしょうから水そのものが流れないはずです。これは実際にチャオプラヤー川を見れば一目瞭然です。

 しかし元々は川によって山から運ばれてきた土壌が堆積した土地のように思えますから、農業をやるのには良いのかもしれません。(水はけは悪いのかもしれませんが)

 ちなみに私がいつもクルーズに行く時間帯は昼間なので、たまにはサンセットの時間に行って、その様子を見てみたいなと思っています。次回の課題でしょうか。



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