出勤から午前中まで


学校着

 私の場合はだいたい7時50分前後に学校に着きます。すでに出勤している教員もかなりいますが、早く来たからといって特に手当が増えるわけではありません。早朝出勤の理由はクラブの早朝練習や補講そして各自の仕事の都合です。

 最近は教頭や校長といった管理職が7時半ごろ出勤しています。管理職なので、まさにまったくのボランティアで出勤しているわけですが、何をしているのかはよく分かりません。

 高校の場合は、居場所が職員室か準備室のどちらかが主になるのですが、理科の場合は実験を伴う授業が多いので、各科目ごとに準備室が用意されています。体育や芸術にも同様の部屋があります。これは恵まれた環境だと思います。

 特に理科の場合は科目ごとに準備室があるので、出勤してすぐにこの部屋に入ると職員室の喧騒からも遠くなり、平和な環境です。もっともその分最新情報が飛び交う職員室から遠ざかるので、どうしても即時対応が出来ませんし、学校全体の流れに疎くなります。

 私は前任校では職員室に直行しましたが、今の学校では最初に準備室へ行きます。物理を担当する教員は2人なので、準備室には2人しかいません。お互いに結構朝は早く、気心も知れているので気楽です。幸いに今まで物理を教える教員で不愉快な思いをするような相手はいませんでした。

 通常の場合はこれで終わりですが、年に数回打ち合わせ前に登校指導を行います。これは生徒の通学路に教員が立って、交通安全指導を行うものですが、ついでに服装指導を行う学校もあります。

 現在の学校ではあまりストレスは感じませんが、学校によっては学校の規則(服装や頭髪、ネックレスや指輪、ピアス等)に違反している生徒をチェックしたり、自転車の2人乗りや食べ歩きを注意したりもします。もちろん始業時間ぎりぎりになれば早く行くように促すのも大切な仕事です。

打ち合わせ、SHR

 打ち合わせは8時30分から10分ほど行われます。内容はその日の行事や日程の確認。会議の連絡。生徒への連絡など。その後教室でSHR(ショートホームルーム)となります。

授業

 1週間の授業時数は、学校5日制になった関係で1日6時間かける5日で計算できます。つまりトータル30時間です。これが基本となりますが、本校の場合は土曜がなくなったことによる学力低下を恐れて、火曜と金曜が7時間授業なので正味32時間となっています。この授業時間帯の中に、いわゆる授業と会議、さらに担任の場合はLHR(ロングホームルーム)が週1時間入ります。

 高校教員の授業の持ち時間(LHRや会議の時間を除いた、純粋な授業の時間)は、1週間の間で少ない者で12時間、多くて18時間ぐらいです。少ない教員は教務主任、進路指導主任または就職指導主事、生徒指導主任という責任ある部署のチーフを兼ねています。

 教務主任は教員の中で学校運営全般に関わるし、進路は対外的な折衝が多く、生徒指導は文字通り生徒への様々な生活指導を行う係りです。一般的な教員は16時間前後です。(中学校はこれより数時間多いので大変)

 授業時間内の会議は、自分の所属する係り分担(分掌と呼ぶ)で1時間(これは全員が対象)。担任をしている場合は学年会議で1時間とLHR(ロングホームルーム)で1時間が使われます。その他場合によっては各種の委員会が時間割内に組み込まれる場合があります。

 以上をトータルすると、だいたい1日6時間授業のうち4時間程度が授業や会議に消費されます。残りは2時間と放課後。この空き時間と昼休み、放課後に様々な仕事を行うことになります。


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