朝の打ち合わせ

打ち合わせ

 ほとんどの学校で、朝の打ち合わせは8時半に始まります。朝の仕事の関係や家庭の事情でわずかに遅れる教員もいますが、当然ながら打ち合わせは定時に始まります。司会は学校によって異なります。多くは教頭か主観教諭または教務主任です。不在の場合は教務の年齢順といったところです。

 集合の直前に職員室の連絡用の掲示板で、当日書き込まれた諸連絡を確認します。続いて担任の場合は遅刻や欠席連絡の黒板を理由とともに確認します。(無い学校もあります)出勤簿等に印を押したりしているとすぐに打ち合わせの時間になります。

 打ち合わせの時間は約10分。非常に短い。司会が冗長だったり、発言者の説明が長いと多くの担任が苛つきます。SHR(40分に始まるショートホームルーム)に遅れてしまうからです。SHRに遅れるということは、遅刻者の把握が適正に出来ないということです。しかも日頃から遅刻をするな、と声高に叫んでいる教員としては、自らが遅れるわけにはいかない、というプレッシャーもあります。

 内容は、始めに学校全体に関する行事等の諸連絡、続いて生徒向けに連絡すべき内容。どんなことを連絡しているのかというと

1 管理職(校長、教頭、事務長)からの連絡

 県からの通知の紹介、行事等による勤務時間の割り振りの変更、教職員の冠婚葬祭に関すること、事務室から予算の執行、校内の工事予定等。

2 当日予定されている行事

 毎日毎日授業がきちんと6時間(最近は学校5日制の関係で7時間の場合もある)行われていれば問題ないのですが、どうしても授業時間帯に行われなければならない様々な行事があります。基本的には教務部の行事係りや教務主任が連絡しますが、個々の細かい行事は各分掌(係)に運営が任されているので、各分掌の長から連絡があります。

3 放課後に行われる行事

 代表的なものは職員会議。大掃除。進路指導に関する各種説明会。(センター入試説明会、大学短大分野別説明会、推薦入試説明会、就職希望者説明会、小論文指導説明会、面接説明会等々)各種の委員会や会議の時間と場所。これは教員向けと生徒向けの両方があります。

 本校では教員向けの常設委員会が10以上あります。委員会にまったく所属していない教員もいますが、2つ以上兼任している教員もいます。一般的には年齢が高くなるほど、当該校での経験年数が増えれば増えるほど多数の委員会に所属することになります。

4 その他

 教務部からは奨学金について。生徒指導部から盗難や落し物の連絡。頭髪や服装指導、交通安全指導に関する連絡。進路指導部から各種説明会や模擬試験について。各部活顧問から、前日までに行われた試合や発表会の結果の報告。担任から個々の生徒に関する諸報告。(例えば指導上注意を要する生徒の報告、インフルエンザ等による出席停止や血縁者の死亡による忌引きの扱い、盗難被害、校内での怪我、怪我等による特別な服装による登校等)

 これらが全体会の内容で、続いて各学年ごとに、学年独自の話題について連絡報告があります。これも当然多岐にわたります。担任はこれらの内容を手際よく連絡ノートに記入していきます。メモだけですが、1年間に大判の大学ノート1冊では足りなくなります。

 これらの打ち合わせが終了するのは、どんなに早くても8時35分ぐらい。終わった瞬間に担任は一斉に席を立ち教室に向かいます。担任以外はここでちょっと休めます。担任が急病や出張でいないときは副担任が代行します。


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