1 部活動 いわゆる朝練というものです。何もそんなに朝早くからやらなくても、と思う教員もいるし、もっと早くてもいいのでは、と考える教員もいます。普段の練習ならまだしも、大会等が近づくと教員も生徒も気合が入ります。学校に泊り込んで練習(いわゆる校内合宿)ということもあります。これなら誰よりも早く学校に来ていることになりますね。 2 補習、補講 学校5日制が実施される前から基礎学力不足を感じていた教員や、今のままではとても受験を乗り切れないと考える良心的な教員が、早朝1時間程度の補習を実施しています。ただしこれが実質的な効果を持つ為には、相当な努力が必要と思えます。最近の生徒は、補習や補講を受けることによって安心してしまい、自分で勉強する時間が減っているからです。 私は学問の原点は興味関心だと思っています。それなしに受験に必要だからこれを覚えなさい、というのは悲しいですね。(実際私自身がそのような授業を行っているので、あまり大きなことは言えませんが)本当は生徒が自分からこれを知りたい、と思わせるような授業をしたいし、「どうして」という質問が飛び交うような授業をしてみたいと思いますが、残念ながら日常の忙しさと持って生まれた怠け根性でなかなかうまくいきません。 3 自分の仕事 前日までにやり終えない仕事で、今日中にやらなければならない仕事を抱えていると、早めに出勤せざるを得ません。具体的には定期考査後の採点やその日の授業のための教材研究。理科の場合は実験の準備。生徒との個人面談。授業で使うプリントや朝一番で配布する諸連絡やクラスニュースの印刷。これらは代表的な例。他にも様々な書類の提出など、瑣末な?仕事があります。 4 登校指導 生徒の生活習慣が乱れている中、少しでも遅刻を減らしたり、生徒とのコミュニケーションをとろうとか、朝から服装指導をしよう、というような様々な理由で早朝から通学路に教員が立つ事があります。 5 単なるくつろぎの時間 学校に到着して、まずは一服、という先生もいます。別にタバコに限りません。お茶やコーヒーの場合もあります。早く来た暇そうな先生との雑談に花が咲く場合もあります。もっとも雑談とは書きましたが、多くの場合話題は生徒や教育論であり、これも必要なことです。 実際には1から5の内容が複合的に絡まって、はっきり言うと朝からかなり忙しい思いをしています。ところで県立高校の場合は教員は公務員なので勤務時間がきちんと定められています。となるとこれら早朝出勤の教員の勤務はどのように定義されるのでしょうか。 私の場合は7時50分頃に登校し、以上の3乃至5番に相当すると内容を日々繰り返しています。先ず、ここ数年でインターネット環境が整備されたので、先ずはメールチェックから始めます。生徒にメールアドレスを教えてあるので、たまに遅刻や欠席の連絡が入ります。 |
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