CT コンピューター断層撮影

 CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)という英語の頭文字をとったものです。この撮影に関しては私も経験があります。

 健康診断で肺に影があると言われ(結核の治癒痕であると、これまで言われてきました)、一度きちんと調べた方が良いだろ言うと言うことになり、このCTを受診しました。

 私の場合は胸のCTですが、連れの悪性リンパ腫の場合も肺に異常がありそうだと言うことで、何回かCTを撮影しています。

 やり方ですが、痛み等は全くないので患者にとっては助かります。胸の場合、ベッドに仰向けになり、両手を頭の後ろで組んで、少し胸を反らし気味にします。

 撮影が始まると、大きなドーナツの輪の中を体が通り抜ける感じで、時間的に1分もかかりません。記憶がはっきりしないのですが、通常のレントゲン同様、息を止めてくださいと言われたような気がするので、30秒もかかっていないのかもしれません。

 基本的な原理は、通常のレントゲン撮影の機械が体の一方向からX線を照射し、その後ろ側に写真のフィルムを置くのに対して、X線を照射する機械が、体の回りを回転し、反対側に写真の代わりにコンピューターの受信装置を配置し、そのX線の強さを記録します。

 回転しながら体の軸の方向に少しずつ動き螺旋状にX線を照射する場合と、輪切りにして照射する場合の両方があるようですが、いずれにしても受信したX線の強さをコンピューターが解析して、それを画像に治すという手順に変更はありません。

 出来上がった画像を、私は自分の胸の画像も、連れの画像も見ましたが、心臓あたりから首に向かっての輪切りの画像をコンピューター画面上で見ることが出来ました。

 しかしそれでもやはり「これは血管です」とか言われても、素人にとって、はまあそんなもんかなと思う程度でした。ただ大きな画像の変化(心臓の位置や気管支等)については、説明されると「なるほど、これがそうか」と納得できました。

 とはいうものの悪性リンパ腫の画像がそこに写っていたとしても、よほど大きくてはっきりしたものでない限り、一般の人が見ても分からないだろうなと思えました。逆に素人が見てはっきり分かるような画像だったら、病状は相当進行しているのではないでしょうか。

 なお私の場合は、一般的な結核治癒痕を確認するためのCTでしたから、単に撮影するだけでしたが、悪性リンパ腫の場合は、造影剤を血管内に入れてから撮影することもあるようです。

 造影剤がどこに集まってくるかを見て、悪性リンパ腫の患部を特定できるということです。ただ我が家の連れの場合は、そういった検査でも患部を特定することは出来ませんでした。


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